新年度が始まり、2か月弱。暦の上では夏を迎え、山々の緑も色濃く鮮やかになってきました。植物にとっては、陽射しと高まる気温と恵みの雨を受け、変化と成長の季節です。生徒たちも、進級時の気持ちの高まりに加え、日々の学校生活や校外行事等における様々な人との関わりや体験を通して成長できるタイミングだと思います。特に4月に行われた校外行事では、学校では学べない多くのことを学び、今、各学年でそのことを様々な形でまとめ、発信・交流しています。
そのような中、先日は6月3日(土)に実施予定の冴気祭(体育会の部)に向け、学級委員会主催の「グラウンドをきれいにし隊」(環境整備)が行われました。生徒や保護者の方以外にも、20名以上の地域の方が早朝より草刈りに力を貸してくださり、中学校(の生徒)がいかに皆さんに支えられているかを改めて感じました。ご協力、本当にありがとうございました。ちょうど体育会の練習が本格的になってきたところです。当日生徒たちは、感謝の意も込めて、最高の演技をお届けしますので、短時間でもご観覧いただければ幸いです。
近年、子どもたちや学校、地域を取り巻く環境がますます複雑になり、様々な課題も指摘される中、子どもたちの健やかな学びと成長のためには、今まで以上に学校と家庭・地域が一体となって子どもたちを育む「地域とともにある学校づくり」が必要になっています。本校では、これまで行ってきた「地域とつながる活動」について、ニーズや実態を踏まえた持続可能なものになるよう見直していきたいと考えています。地域とつながることが、子どもたちはもちろん、保護者や地域の方、そして学校にとってもプラスになるということを実感していただけるよう、コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)の導入を見据え、小学校ともしっかり連携しながら取り組んで参ります。
この度の人事異動により、校長として着任しました國定智子(くにさだ ともこ)と申します。5年前、教頭として1年間お世話になったこの佐伯中学校に再び勤務できることを、大変嬉しく思っています。生徒の優しさや素直さ、保護者や地域の皆様の温かさを改めて感じながら、本校教職員とともに生徒の成長、そして学校や地域の発展のために、できることを精一杯やろうと決意を新たにしています。
4月7日に始業式、11日に9名の新入生を迎えた入学式を終え、全校生徒42名で令和5年度が始まりました。2・3年生からは、先輩・最上級生になった自覚や前向きな気持ちが、1年生からはこれからの学校生活への期待が伺え、頼もしく感じました。そのやる気に応えられるよう、教職員一同、気持ちを引き締めています。
始業式・入学式では、生徒に心がけてほしいこととして「新たな自分に出会うためのチャレンジをすること」「みんなのチャレンジを応援できる集団であること」の2点を伝えました。自分を枠にはめず新たな挑戦をすることや、困難ともきちんと向き合い思考することで、自身を成長させようという意欲をもった生徒を育てていきたいですし、そのためには安心してチャレンジできる環境が必要です。お互いが一人一人の違いや良さ、頑張りを認め合い、支え合い、高め合える「チーム佐伯中」を目指してまいります。
その中で「小中連携」の取組が3年目を迎えました。にこにこ園や小学校の先生方が大切に指導されてきたことをしっかり受け止め、それを踏まえてどのように生徒を伸ばしていくか、「15歳の春」のあるべき姿を思い描きながら、今まで以上に園や小学校とも連携して、効果的な取組を考えていきます。
また、町の広報誌にもあったとおり、佐伯小・中学校にも、今後「コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)」が導入される予定です。新型コロナウイルス感染症の影響も収まりつつある今年度は、生徒が地域への意識を高め、地域の皆様に笑顔と元気を届けられるよう、「地域とつながる活動」「地域とともにある学校づくり」を推進してまいります。
保護者の皆様、地域の皆様、これまで同様、本校教育の推進にお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
岡山県も桜が満開になったそうですね。グランドわきにある本校の桜の木もしっかりと花開いています。
今日は、この3月に高校を卒業した卒業生が訪ねてきてくれました。3年前、急遽休校になり、教員・保護者で卒業式を行った生徒たちです。それぞれ進んだ高校も様々だったので、互いに近況報告をしながら先生方とも楽しく話をしました。進学する人、就職する人、浪人する人と選んだ道も様々ですし、佐伯の地を離れて暮らす人もいると聞きました。寂しい気持ちもありますが、みんな自分の未来に向かってよい表情をしていました。
どこにいても佐伯の地で育ってきたことをもとに、自分の道を切り拓いてほしいと願っています。全員での集合はかないませんでしたが、みなさんの活躍をお祈りしています。

今日は、今年度最後の学校評議員会でした。年度の締めくくりということで、学校評価委員会を兼ねた開催であり、学校側からも各学年主任が参加して実施しました。
評価書の内容や説明を聞かれた評議員さんからは、「生徒の実態はどうか」「日々の指導の様子はどうか」等の質問や、「この取組は続けてほしい」「示されている数値が気になるので、今後気をつけていってほしい」等のご意見をいただきました。大々的な取組でなくても、教育活動の意義を理解していただき評価してくださった取組もあり、とても元気をいただきました。
保護者や地域の方の思いをしっかりと受け止め、今年度の残り半月あまりを最後まできちんととやり遂げ、来年度につなげていきたいと思います。

3年生が私立高校の入試に挑んだ今日、本校グランドにかわいい来校者がありました。にこにこ園の園児たちです。先生方と一緒に並んで、寒い中やってきました。手には手作りの凧を持っています。「にこにこ園の園庭より広い佐伯中のグランドで凧揚げをしたい!!」ということで来てくれました。
いつもとは違う広い場所で、力一杯走り回る園児達の姿を見ながら、中学生もこういう時期を経て今があるのだなぁ、と当たり前のことを改めて感じました。凧揚げの前と後には、全員きちんと並んで元気のよいあいさつもできて、びっくりしました。今回は触れ合う機会はありませんでしたが、同じ地域で往き来をしながら様々な活動に取り組めたらと思います。


生徒のみなさんや保護者の皆様には、好きな本があるでしょうか。現代は情報が溢れていて、インターネットやSNSから多くのことを知ることができるので、時間をかけて本を読む機会が減っているかもしれません。
私には、中学校1年生の頃に読んで魅力にとりつかれた本があります。カナダの女流作家ルーシー・モード・モンゴメリ作の「赤毛のアン」です。この赤毛のアンはシリーズで全7巻ありますが、1か月も経たないうちに全巻読破したことを今でも覚えています。たくさんの美しい自然描写や、想像力豊かなアン(思い込みも激しく、すぐに怒ったり泣いたりもします)に引きつけられたからです。その「赤毛のアン」の中の言葉で、当時とても心に響いた言葉がありました。
ある日アンが失敗をしてしまった後に、育ての親であるマリラから「あんたみたいに間違いばかりする人は見たことがないよ。」と言われたアンが返した言葉が「それはよくわかっているけれど、一つ私にいいことがあるのが分かりませんか、マリラ。同じ間違いを二度と繰り返さないことよ。」でした。その頃の私は比較的まじめな生徒で、「失敗はしない方がいい」と思っていました。しかし、このアンの言葉に出会って、「そうか。人間だから失敗するのは当たり前なんだ。同じ失敗を何度も繰り返すのは成長していない証拠だけど、その失敗を繰り返さないように自分で変えていけばいいんだ。」と思うことができ、とても心が軽くなりました。
大人になって随分経ちますが、今でもまだまだ失敗をします。時には同じ失敗をすることもあります。失敗すると恥ずかしい思いをしますが、だからこそ、次はうまくやるぞと思えて、違うやり方を考えたり身につけたりできます。何歳になっても成長の余地があるのです。
生徒のみなさん、挑戦しなければ失敗もしません。失敗することは怖いかもしれませんが、失敗から学べることがたくさんあることを知ってください。失敗という経験を通して、ますます成長してほしいと願っています。
令和4年10月1日、学び館サエスタにおいて冴希祭(文化祭の部)を開催しました。今年のスローガンは「冴気力~うちら感謝と元気を届けることが好き~」。保護者の方には時間ごとの入れ替え制での対応をお願いしましたが、参観人数の制限もほぼない状態で、ご家族や地域の方に生徒の頑張りを見ていただくことができました。まずは、多くの方に足を運んでいただいた事への感謝と、実施にあたり施設の貸出や様々なバックアップをしてくださったサエスタの職員の皆様への感謝をお伝えしたいです。本当にありがとうございました。
様々な学校行事がありますが、体育会と文化祭は全校生徒一丸となって取り組む行事であり、準備や練習の過程も含め、生徒が大きく成長する機会でもあります。今回の文化祭に至る過程も例外ではありませんでした。
文化祭の部では、「地域とつながる活動」と「チーム合唱」という大きな二つの柱があります。それぞれを同時進行で進めていくので、生徒達の準備や練習にはあまり余裕がありませんが、よりよいものにするために、3年生を中心にしながら前向きに、そして楽しそうに取り組む姿が数多く見られました。準備不足や時間不足を痛感し、苦しい思いをした生徒もいましたが、最後まであきらめずにやり通すことができており、当日、全てが終了した時の晴れ晴れとした表情から、やりきった自信を感じることができました。
生徒の振り返り(抜粋)を各学年から一つずつ紹介します。
○ 文化祭で何をしたらいいのか分からなかったけど、委員会の人と協力し、地域の人に感謝と元気を届けるために自分が今できることを考えて動き、最高の文化祭になるようにがんばりました。自分だけが頑張るのではなくみんなで頑張ることに気付き、この文化祭で仲間を思いやる力を身につけたと思います。 【1年生】
○ 今回の文化祭を通して、改めて自分達がたくさんの人に支えられていることを感じた。文化祭を開催してくださった先生方やサエスタの方々、見に来てくださった地域の方々には、日頃から感謝を伝えていきたいと思った。また、吹奏楽の練習では、前よりも1回1回を大切にできるようになったと思う。部活だけでなく、いろんなものの1回1回を大切にしていきたい。 【2年生】
○ 最初は「もう始まるのか」とめんどくさがっている自分がいたけど、段々と楽しいと感じて嫌がっている自分が消えていき、嫌がっていたことも一生懸命している自分がいた。だから何でもめんどくさいと思わず、ポジティブ思考で頑張っていきたい。気合いがあれば、何でも頑張って成功できると感じた。 【3年生】
振り返りの中で、生徒は自分の成長を感じていました。個々の生徒の成長は集団としての成長につながっています。今まで以上に人とのつながりを意識したり、自分から動くことを意識したりと、一歩前進したと感じる場面が見られます。また、文化祭の翌週にあった朝礼で歌った校歌の歌声は、今年度1番の素晴らしさでした。このように、行事を通して得た成長を日常につなげることを意識しながら、日々歩み続けたいと思います。保護者の皆様、地域の皆様の支えにより、大きな収穫がありました。ありがとうございました。
朝晩がめっきり冷え込み、そろそろ暖房が恋しくなる季節になっています。生徒達は来週に迫っている期末テストに向けて、KGG週間ということで頑張っているところです。
さて、先日、株式会社メイトさんから花の苗や土などを寄贈していただきました。メイトさんは毎年この時期に寄附してくださっていて、寒くなる時期に、花が学校を明るくそして心を温かくしてくれています。今年も、プランターと校門前花壇に植えさせていただきました。テスト勉強や悩み事で元気のない生徒にも、そっと元気を与えてくれることと思います。本当にありがとうございました。


先日、11月13日に和気ライオンズクラブの60周年記念式典が行われ、記念事業として本棚・サイドテーブル・進路関係図書を寄贈していただきました。実物は既にラーニングセンター(図書室前)に設置してあり、生徒達が利用しています。また、設置した場所をキャリア教育の情報発信の拠点とし、各高等学校のパンフレットなどを置いて、生徒達に自分の将来にいて考えるきっかけにしてもらいたいと考えています。保護者の皆様も来校の際には、ぜひお立ち寄りください。
和気ライオンズクラブの皆様、生徒の学びの場づくりに大きく役立つものを寄贈してくださり、本当にありがとうございます。改めてお礼申し上げます。


10月から取りかかっていたトイレの改修工事ですが、3階のトイレが完成したので今日から使用しています。床は乾式になり、洋式トイレになりました。次は2階のトイレの改修に入るため、生徒にはまたしばらく不便なこともあると思いますが、きれいになったトイレを利用できるのはとても気持ちがよいのではないかと思います。
使うときや掃除をするときにしっかり気をつけて、きれいな状態を保ちながら使用していきたいですね。
工事の皆さん、大変お世話になっていますが引き続きよろしくお願いします。



つい先日、夏休みの終わりに「ちょっと立ち止まって考えてみよう」と文章を書いたのに、既に一月近く経過したのだと時の速さに愕然としています。考えれば、令和4年度も半年が経過したことになります。
暑い暑い夏から少しずつ季節が移ろい、実りの秋が近づいてきました。「スポーツの」「芸術の」「読書の」「食欲の」「行楽の」「勉強の」などの言葉が数多くあるように、秋は様々な活動に適している好季節だと言えます。また、2学期は1年で最も長い学期であり、数多くの行事も行われます。
佐伯中学校では、10月1日(土)に行われる冴希祭(文化祭の部)に向けて、校内には合唱練習の歌声が響き、さながら「芸術の秋」を先取りしているようです。また、様々な学習の成果物等も展示をするために、各教科で取組を進めています。一昨年度はコロナ禍1年目の模索状態でしたが、昨年度は家族限定での公開ができ、今年度は家族・地域への公開を予定しています。感染対策を講じながらの実施にはなりますが、直接触れ合うことのできる機会ですので、少しのお時間でも生徒の頑張りをご覧いただけるとありがたいです。多くの方との触れ合いは、生徒の学びの絶好の機会です。ご協力をお願いいたします。
最後になりましたが、2学期当初に行った2年生のチャレンジワークを無事に終えることができました。まだコロナ感染状況の厳しい中で、中学生を受け入れることは容易ではなかったと思いますが、地域の事業所の温かいお気持ちにより様々な業態の仕事を体験させていただくことができました。一人一人の学びは異なりますが、経験を通して深く学んでいることは生徒の感想からも感じることができました。貴重な機会を与えてくださった事業所の皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
40日間という長い夏休みもあと少しで終わろうとしています。できていない宿題と格闘している人も多いかも知れません。かく言う私も、中学生(あ、高校生でも!)の頃、夏休み前には「今年こそ毎日少しずつ計画的に勉強するぞ!」と目標を立て、7月中は何とか継続できるものの、8月に入った頃からペースが乱れ、結局、夏休み後半に溜まった宿題と向き合う……の繰り返しだったように思います。それによって、「自分はコツコツ努力することが苦手なんだ」と思い込み(これ以外にも様々なエピソードはありますが)、大人になった今でも継続することには消極的です。
今、改めて考えてみると、夏休みの宿題にまつわる失敗には、幾つかの要因があるように思います。その幾つかを挙げてみると、① 自分に合った目標設定ができていなかった ② うまくいかなかった時に振り返り修正をしなかった ③ 設定した計画に無理があった 等が考えられます。
①「自分に合った目標設定」は、自分自身の性格や好きなこと苦手なことを考慮しながら少しでも楽しんでできる方法や、やる気になる状況を作って取り組むように考えることです。②「うまくいかなかった時に振り返り修正」は、計画から外れた場合の対応を考えることです。同じ「できなかった」という事実があっても、その日に予定外の用事が入りできなかったのか、ついつい遊んでしまってできなかったのか、そこには大きな違いがあります。それを振り返り、考えて修正をすることは、大人になってからでもよく行っていることです。計画通りにならないとき、見込み違いで失敗したときにどう対応するか、その対応によって、その後の自分は大きく変わってくると思います。③「無理のない計画」は、②で述べたように予定外のことが起こる可能性は誰にでもあるので、余裕のある計画を立てることです。2割程度のゆとりを作っておけば、計画から少しズレたとしても対応は可能です。
このように考えてきて、これは中学生の夏休みの宿題の事だけでなく、今の自分の仕事にも言えることだと、改めて感じました。生徒の皆さんが経験していることは、大人になってからのことにも生かされることです。自分の持ち味を生かしながら、大きな目標や小さな目標を達成するために、具体的な計画を立て実行する。一人一人の目標や取り組むべき内容は違いますが、2学期に自分の決めたことを継続するために、少し立ち止まって考えてみてください。そして、「継続できた」「実行できた」「目標が達成できた」という実感のもてる2学期にしていきましょう。
40日という夏休みが終わり、今日から2学期が始まりました。夏休みならではの生活を楽しんだ生徒達も、今日から気持ちを新たに学校生活を送ります。
スタートの日にあわせて、地域の民生委員さんがあいさつ運動で早くから校門付近で声を掛けてくださいました。先日の環境整備作業でも感じたことですが、このような機会には地域の方の温かい気持ちをいただくことができます。ありがとうございます。
地域の応援を感じながら、充実した2学期にするよう、生徒一人一人が目標をもって生活したいと思います。

3年生の教室にこんな言葉がありました。担任の筒井先生からの生徒へのメッセージです。
「本気」になる 「一生懸命」になる 経験が大切
私も「本気で何かに取り組むことの大切さ」について始業式の式辞で話をしました。本気で取り組んだのであれば、たとえ結果は失敗に終わっても、その失敗から次につながる何かをつかみ取ることができる。どんなことでもいいので、本気で取り組める何かを作って精一杯頑張ってもらいたいと。
先日6月4日に実施した冴希祭(体育会の部)に向けての取組は、まさに「本気」「一生懸命」が詰まったものでした。特に3年生にとっては中学校生活最後の体育会であり、また、初めて地域の方に見ていただける体育会でもあったので、企画段階から意見を出し合い目指す体育会を明確にして、それを実現させるために一人ひとりが自覚をもって取り組んでいました。その3年生の姿を見て、2年生は中堅学年としての役割を意識して1年生を助け3年生を支えていました。初めての中学校の体育会で右も左も分からない1年生は、先輩達に応えようと必死で練習に付いていっていました。
初めからうまくいくことばかりでははなかったと思いますが、うまくいかなくても諦めず繰り返し続けることで、できることが増え、本番当日の演技や競技はどれも力のこもった見応えのあるものでした。
また、冴希祭(体育会の部)の翌日には、全員でふり返りの会をもちましたが、当日の素晴らしさにひけをとらないほどの素晴らしい会でした。自分の言葉で自分の感じたことをしっかりと伝え、互いに聴き合う姿にも感心しました。それぞれの発表は、自他の努力を認めたり、優しさに気付いたり、過程の大切さを実感したりと、たくさんの気付きの詰まった内容でした。
これは、「本気」で取り組んだからこその成果です。また、本気の経験を通して思考することで、それまでとは違った気付きも多くあったのだと思います。今年度は、様々な取組が通常に近くなっていっているので、これからも多くの経験を積むことができる機会があります。その機会に一人一人が本気で向き合い、その経験を振り返り思考することで、たくさんの輝きの種を見つけることができるはずです。
新年度が始まり、1か月半が過ぎました。生徒達のやる気も、年度当初より少しずつ落ち着いてきたように感じます。「ここからが真のやる気を見せる時だな」とそれぞれの生徒の様子を見ています。
この1か月半の間には、各学年の校外行事がありました。1年生の閑谷への宿泊研修に始まり、北九州への修学旅行、2年生の広島研修と、コロナウイルスの流行が収まりきらない中でしたが、実施することができ、多くの学びを得ることができました。様々な不安もあったと思いますが、理解を示して送り出してくださった保護者の皆様には感謝しかありません。また、感染対策で増額された費用を町が負担してくださったことで、安心感をもって実施することができました。生徒達が地域から大切にされていることを改めて実感しています。
先日、町教委主催の学力向上担当者会に出席した教員から、「読解力」について伝達講習を受けました。この講習で示されたのがタイトルの数字です。一体何の数でしょうか。これは、令和4年度岡山県高校入学者選抜の国語の問題文の文字数だそうです。資料には、大学入試共通テストの文字数も参考に示されていましたが、国語だけが突出しているわけではなく、社会や理科、数学でもかなりまとまった文字数を読みこなさなければならないことを改めて確認しました。
私は国語科教員として過ごしてきましたが、自分のルーツを振り返ると、自宅には多くの本がありました。決して裕福な家庭ではありませんでしたが、本棚にはたくさんの本が置かれ、好きなときに好きなだけ本に触れることができる環境でした。小中学生の時代に特に国語が好きでしっかり勉強したわけではありませんでしたが、結局、このような道を選ぶことになりました。幼い頃から「漫画・雑誌は買わない」と親から言われ、持っている友達を羨ましく感じていましたが、その分、たくさんの本に触れることができたのだろうと、今は感謝しています。
今は、私が子供だった昔よりも様々なメディアに溢れ、子どもたちは文字を読まなくても過ごせるような時代です。しかし、先の見えない社会を生き抜くためには思考力が必要であり、その思考力を支えるのが「語彙力」「読解力」だと感じます。いかに文字に触れる環境をつくっていくか、学校だけでは難しいとも感じています。メディアコントロールも含め、ご家庭でも一度話題にしていただけたらと思います。
4月7日に2・3年生31名で始業式を行い、15名の新入生を迎える入学式を12日に終え、全校生徒48名で令和4年度が始まりました。生徒達は、一つ学年が上がった自覚をもち、なりたい自分を目指して、それぞれが少しずつ去年の自分を越えようとしています。瑞々しい感性、素直な行動、本当に嬉しくなる日々です。
我々教員団も昨年度末の異動により、大きく組織が変わりました。多くの新しい先生方と、これまで積み重ねてきた教育活動の意味や内容を再確認しながら、目指す方向性を明確にして取組を進めていきたいと考えています。また、佐伯中の当たり前を見直すよい機会であるとも感じており、新たな風を感じながら、生徒とともに歴史の1ページを刻んでいこうと思います。
昨年度1月に実施した和気町標準学力調査の結果について一点報告させていただきます。学力調査の結果等は既にお返ししていますので、個別にご確認いただいていることと思います。今回お伝えしたいのは、佐伯中学校全体の傾向として全国標準値とのズレが見られる質問項目のことです。質問項目とは、学習に関係する行動や意識についての質問事項が複数あり、生徒は自分自身を振り返り回答しているものです。例えば「1日にどのくらいの時間学習しているか」、「自分にはよいところがあると思う」等です。
その中の「学校に行く日は夜何時頃に寝ますか」という質問に対して、遅い時刻を回答している生徒の割合が高い数値を示していました。また、平日の学習時間についても、1時間程度学習している割合は高いのですが、それ以上時間をかけて家庭学習をしている割合は低い傾向にありました。
まず、学校での学習等の活動に集中して取り組むためにも、睡眠時間を確保することは重要です。このコロナ禍の中、健康に過ごすためにも睡眠・食事・運動は大きな役割を果たしています。また、学習内容の定着のために必要な家庭学習の時間の確保も大切です。ぜひご家族での話題にしていただき、生徒自身が考えるきっかけを作り、よい習慣づくりをご家庭で進めていただけるとありがたいです。
年度始からお願いばかりになりましたが、保護者をはじめ地域の皆様、昨年度同様、本校教育の推進にお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
校庭の桜も満開になりました。今日をもって令和3年度の幕がおります。
須藤教頭先生、直原先生、上岡先生、正保先生、仲西先生、小河先生の6名が佐伯中を後にすることになりました。期間の長短はありますが、在職中は保護者の皆様、地域の皆様に大変お世話になりました。明日からはそれぞれ新たな道で、充実した日々が送れるように頑張ってくれることと思います。
来年度からの佐伯中学校も引き続きよろしくお願いいたします。

2月21日、北京で行われた冬季オリンピックが幕を閉じました。日本は18個のメダルを獲得し、過去最高の成績だったということです。ルールの問題やドーピング問題などすっきりと楽しめない面もありましたが、どの種目においても選手のひたむきに戦う姿には、自然と胸が熱くなりました。
試合後の選手のインタビューを聞いていると、心に残る言葉がたくさんありました。中でも考えさせられたのは、羽生結弦選手の「努力って報われない」という言葉でした。オリンピック3連覇が期待されるプレッシャーの中で黙々と練習を積み重ねていくことは、私達には想像もできない心理状態だと思います。その極限の状態で本番を迎え、アクシデントに見舞われて自分の本来の演技ができない。今まで積み上げてきたことは一体何だったのか、という気持ちになるのも仕方がないことかもしれません。しかし、フリーの演技では4回転半のジャンプに挑戦し、成功とはいかないまでも世界で初めて4回転半のジャンプを跳んだという事実(=記録)が残りました。
他の種目でも日本人に限らず、多くの選手達が自分の限界に挑戦する姿が印象的でした。4年に一度の大舞台であるオリンピックという場で、自分を信じて果敢に挑戦していくことは並大抵のことではないと思います。その裏にある練習や自己管理等、「ここまでやった」と言い切れるものがあるからこそ、のびのびと挑戦することができたのではないでしょうか。そのような挑戦をしたら、たとえ失敗したり結果が伴わなかったりしても、必ず次に進む道が拓けるのだと思います。選手たちの清々しい表情を見て、確信するものがありました。
中学生も成長の過程の中で、挑戦すべき時が必ず訪れます。今、3年生は自分の進路決定のために、目標に向けて挑戦を続けています。いつその時か来るかは誰にも分かりませんが、来たるべきその時に備えてしっかりと準備をし、思い切り挑戦できるような生徒になってもらいたい、と閉会式を見ながら考えていました。
「努力は報われないこともあるが、必ず未来に繋がるものだ。」オリンピックから学ぶことはたくさんありました。今度はパラリンピックです。楽しみですね。
新型コロナウイルス感染症が拡大しています。これまでも緊急事態宣言がなされる時期などもあり、危機感をもって対応してきましたが、今回の感染状況は爆発的で感染者の数がこれまでにないスピードで増え続けている状況です。昨年度の「佐中だより」でも新型コロナウイルス感染症について触れており、もう1年以上対応しているのだなと、改めてこれまで歩んできた日々を思い返したところです。
新型コロナウイルス感染症とともに歩む生活は、私達にとって決して平坦なものではありません。大人である私達ですら閉塞感を感じているので、中学生を含む子どもたちの心の負担は更に大きなものでしょう。「~したいな」と思っても「でもこれをしたら…」と思い止まることも多くあるかもしれません。暑くてもマスクは外せず、寒くても手洗いをしっかりしなければならないなど、「ちょっとくらいいいよね」と自分を甘やかすこともできにくい状況です。日々が「試練」です。
そのような中ですが、生徒達は元気に生活しています。窮屈な思いは誰しももっていると思いますが、色々な場面で互いに声をかけ合いながら普段通りに過ごす姿を目にする度に「生徒に負けていられないな」と勇気をもらいます。試練を試練と思わず、その中で楽しみを見つけながら過ごしていくことこそが、人間を一回り大きくするような気がしています。試練の先には「どんなことでも乗り越えられる強さを身につけている」明るい未来があると信じて、できることを生徒とともに一つずつ積み重ねたいと思います。
終わりに、2022年になって初めての通信の発行です。遅ればせながら、皆様あけましておめでとうございます。いろいろと制約の多い生活ですが、今年も佐伯中学校をよろしくお願いいたします。
8月27日に始まった2学期が12月24日をもって終わりました。120日(授業日は81日)という長い期間でしたが、終わってみるとあっという間だったように感じます。
2学期の始業式の頃は、まだパラリンビックの開催中でした。頑張っている選手から勇気や元気をもらっていたものの、新型コロナウイルス感染症が流行中で、一度延期した修学旅行の再度の延期、チャレンジワークの延期を余儀なくされました。毎朝の健康観察や日々の消毒作業なども行いながら、日常の教育活動を何とか進めようと、教員・生徒ともに緊張感をもって過ごしていたように思います。
しかし少しずつ状況がよくなり、10月には、家族の方に参加していただいた冴希祭(文化祭の部)、広島・山口方面への修学旅行、1・2年生の校外での人権学習等を予定通りに行うことができました。また11月には、2年生のチャレンジワーク、東京からの講師を招いての「あすチャレ!School」・人権集会も実施することができました。12月に入ってからも、高等学校の先生による出前授業や東備消防署の協力での避難訓練、警察から講師を招いての薬物乱用防止教室・非行防止教室等、たくさんの学習の機会を得ることができました。
その一つ一つの経験が、思春期のまっただ中にある生徒達に大きな影響を与え、成長を促したのは言うまでもありません。英国の政治家でもあり考古学者・冒険家でもあったジョン・ラボックの言葉に「他人と比較して他人が自分より優れていたとしても、それは恥ではない。しかし、去年の自分より今年の自分が優れていないのは立派な恥だ。」というものがありますが、生徒達は確実に去年よりも大きな成長を遂げています。個々の生徒により成長の度合いや方向は様々ですが、「少しずつ大人に近づいているな」と感じる瞬間がよくあります。通常通りの教育活動が行えたことに感謝するとともに、この2学期に播いた種を3学期にしっかりと育てていきたたいと思います。
生徒の皆さん、短いけれど楽しい冬休みです。楽しむ時にはしっかり楽しんで、その分3学期の準備もきちんとし、新しい年をよい形でスタートさせましょう。
11月も半ばを過ぎ、朝の佐伯には濃い霧が立ちこめるようになりました。冬はそこまで近づいてきています。
佐伯中学校では、昨年度から自主性を育てたり仲間と協働する意識を育てたりする目的で学級活動の時間を授業以外の時間に位置づけています。主に話し合い活動を中心に実施していますが、やり方は学年ごとに異なっています。学級の「月目標」を決め、取り組み、それを振り返り次月の目標設定をすることは、共通して実施していることです。3年生の教室には、「1回1回集中して自分の苦手なところを勉強する」という11月の目標が掲げてあります。苦手なことは後回しにしてしまいがちですが、敢えてそこに挑戦しようという、受験生としての自覚を感じました。
このように、生徒達は日々の学習を積み重ね成長を遂げていますが、この一月は外部の力をお借りして学ぶ機会にも多く恵まれました。
10月中旬から下旬には、1年生は長島愛生園での研修、2年生は渋染一揆のあった場所等での現地研修、3年生は広島・山口方面への修学旅行と、校外での研修・旅行を行いました。その後、2年生は3日間のチャレンジワークも実施することができました。校外での活動や学びは、日頃の生徒の学びをより深く刻み込むことにつながります。また、11月中旬には、「あすチャレ!School」でパラリンピック競技である車いすバスケットボールの体験を、社会教育課主催の「おんかつアウトリーチ」ではプロのマリンバ奏者とピアニストの演奏を聴く機会をいただきました。本物のもつ力に触れる経験は、生徒の心の成長に大きく影響することと思います。
「あすチャレ!School」の生徒の感想を一部紹介します。
○ パラリンピック選手は、いろんな辛い経験をしている中であきらめず頑張って、世界で活躍していてすごいと思った。自分も簡単にあきらめない人になりたいと思う。 3年生男子
○ 車イスバスケットボールを通して加トちゃん(講師の加藤さん)は自分を知ってほしかったんだと思う、多分。障害者とかそうじゃないとかは関係なく、互いをよく知ることが大切だと思った。 2年生男子
佐伯中の生徒達は素直で柔らかい心で様々なことを受け止め、もっともっと豊かな人に成長してくれることと思います。支えてくださる皆様、本当にありがとうございます。
令和3年10月2日、サエスタにおいて冴希祭(文化祭の部)を開催することができました。体育会の部では無観客での実施の決定をせねばならず、本当によかったのか等自問自答することも多くありましたが、今回は一家庭3人までという制限はあったものの、生徒の頑張る生き生きとした姿を見ていただけたことを大変嬉しく感じました。
2学期が始まった段階では、観客を入れて開催できるかどうかも見通しが立たない状況でした。「地域とつながる活動」を軸にした取組を計画していたため、「もしも無観客になった場合にはどのような活動をするのか」等、生徒も教員も迷い、頭を抱える日々でした。しかし、少しずつ状況が改善していく中で、ご家族の方限定であっても参観していただけることが現実的になり、やっと具体的に準備や練習に力が入ったような1か月でした。 そして迎えた当日。前日準備から生徒のワクワク感が伝わってきていたので、きっとよい冴希祭(文化祭の部)になるだろうと感じていました。期待通り、生徒達はよいものにしようと全員が役割を果たしたり、その場その場で考えて動いたりと、目指す姿に近づいていたように思います。
〇 僕は文化祭も楽しかったけど、準備の方が楽しかった。みんなが協力して頑張っているのを見て、みんなの文化祭に対する思いの大きさがよく分かった。設置する展示物が置けなかった時はすぐに工夫してスムーズに行動することができた。文化祭は無事成功し、とてもいい思い出になった。頑張って準備してきたかいがあった。
地域の人ともつながれて、みんな笑顔で楽しんでいた。合唱でも協力して大きな声を出せたり互いにアドバイスしたりできていたから、大成功で終われたんだと思う。来年 はもっといいものができると思います。【3年生】
〇 正直、小さい学校だしコロナの時期だから、しょうもない文化祭になるんだろうなぁ、と思っていました。しかし、モザイクアートや写真のムービーなどで地域の人々を楽しませたり、一つ一つの委員会が楽しめるようなものを考えたり、吹奏楽同好会の演奏や全校での合唱により、コロナの時期でも思っていた以上に地域の方々を楽しませ、文化祭を盛り上げることができてよかったです。私は写真を撮って回るだけでしたが、だからこそ、準備の時、本番での多くの人々の働きが見えました。来年は、今年の文化祭を生かして、もっと盛り上がる文化祭ができたらと思います。【1年生】
生徒の振り返りで書かれた文章です。たくさんの生徒が心に残った取組や場面等を思い思いに記述していました。感じることは様々でしたが、「成功した喜び」や「満足感」は共通していました。苦労して創り上げたものが形になり誰かの笑顔につながる経験は、何物にも代えがたいものです。このような形で実施させていただけたこと、本当に感謝しております。紙面を借りてお礼を申し上げます。
2学期が始まり一月が経ち、今年度も半分が終わりました。「ウィズ コロナ」と言われる中、日々の教育活動や行事を重ねてきましたが、例年のように計画的にはできていないことも数多くあります。私達教職員も、どうするのが生徒の成長につながるのか、日々悩みながら準備を行っています。
この2学期始めに、生徒の作文や弁論文などを読んだり聞いたりする機会が多くありました。そこで感じたのが、一人一人の生徒の成長でした。普段、じっくりと生徒と話をする機会が少ない私ですので、個々の生徒がどんなことを考えているのかを普段の行動から察することが多いため、生徒の考えや気持ちをダイレクトに感じることのできるまたとない機会でした。
中学生というのは、子どもから大人へと大きく成長を遂げる時期です。中学校の教員になり、この大きな成長の場面に立ち会えることが最も嬉しいことだと感じています。昨年度からの制約の多い学校生活(家庭での生活も同様だと思います)ですが、そんな状況にあっても、確実に生徒達は成長を遂げていることを実感しました。特に2・3年生は、昨年度と比較して、社会全体の課題と自分がどう向き合うかを考える等視野が広がったり、自分自身の内面に向き合い客観視したりと、「大人に近づいているな」と感じることが多くありました。恐らく1年生も、昨年の担任の先生が見たら成長ぶりに驚かれるのではないだろうかと思っています。生徒の伸びる力というのは素晴らしいと実感しました。
この生徒の成長に負けないよう、我々教職員も進化(深化)していかねばならないと思いを新たにしています。2学期はたくさんの体験を積むことのできる学期でもあります。感染への不安感は常につきまといますが、生徒にとって新たな学びがもたらされるよう、工夫をしながら共に学ぶ場をつくっていきたいと思います。保護者の皆様や地域の皆様にご協力をお願いすることも多くあるかと思いますが、温かく見守っていただけると幸いです。
暦の上では立秋が過ぎ、季節は秋に移っていますが、暑さはまだまだ絶好調です。そんな中ですが、2学期がもうすぐ始まろうとしています。
さて、生徒の皆さんはこの夏休みをどのように過ごしたでしょうか。あまりの暑さにエアコンと友達になっていた人も多いかもしれません。また、 今年の夏はオリンピックも開催されたので、連日、オリンピック観戦をした人も多くいるのではないかと思います。
1学期の終業式では、①目標を立てて、それに近づけるように具体的に努力を重ねること ②普段できないことができる機会だから、「興味がない」とスルーせずに挑戦してみること の2点を伝えました。このことを意識して過ごして、「いつもの夏休みよりも少し頑張れた」と感じてくれていると嬉しいです。
私自身のことを振り返ると、今年の夏はよく仕事をしました。一方で、オリンピック観戦にはまりました。開会式に始まり、卓球、ソフトボール、バドミントン、体操、水泳、バスケットボール、野球、柔道、陸上競技、レスリング、スケートボード、ボルダリングなどなど、本当に多くの競技を目にしました。初めてルールを知った競技もありました。選手の必死に取り組む姿に息を飲み、競技後には何もなかったかのように笑顔で互いを讃え合う様子に胸が熱くなりました。好きなことだから頑張れるだろうと考える一方で、国を背負って戦うことへのプレッシャーは想像を超えるものだろうとも考えていました。また、国民全員が五輪開催を望んでいる訳ではないことを知りながら、その舞台に立つことの意味を自問自答していたのだろう、それを乗り越えて今の選手たちがいるのだろうとも感じていました。その競技を続けることによって競技力だけでなく、人間力が磨かれていくのだろうと思いますが、今年のオリンピックまでの道のりは長く険しかったため、より一層磨かれたのではないかと思いました。
そのような選手の皆さんの思いや気迫のこもったプレーには、勝敗関係なく心をつかまれました。本当に素晴らしかったですね。
さあ、今度は私たちの番です。頑張って、楽しんで、悔しがって、大切な1日1日を積み重ねていきましょう。
大リーグのオールスターゲームに大谷翔平選手が投打で出場するという、歴史的な快挙を成し遂げました。遠いアメリカの地で日本人選手が活躍することは、全く野球に縁のない私のような者でも、心が弾む元気の出るニュースでした。
なぜ彼が若くしてこのような快挙を挙げたのかが気になり調べてみると、高校生の時に目標達成のためにマンダラートというツールを使って、やるべきことを明確にしたということがわかりました。
マンダラートは九つの枠がある正方形を九つ並べてあり、1番真ん中に自分が最も達成したい目標(8球団からドラフト1位)を記入し、そのために必要なことを周りの八つの枠に記入します。その八つの項目をそれぞれの外側のマス目の中心に書き、そのためにやるべきことや必要なことをその周りに書き、大谷選手は実行していったということです。
とても面白いと感じたのは、下の段の真ん中に「運」を挙げていることでした。「自分の努力で運がよくなるのだろうか?」と疑問に感じたのですが、「運」を中心にしたマス目を見てみると、「あいさつ」「ゴミ拾い」「部屋そうじ」「道具を大切に使う」「審判さんへの態度」「プラス思考」「応援される人間になる」「本を読む」という8項目が挙げられていました。野球に直接関わらないことも多く、高校生大谷君の視野の広さに驚きました。
また、オールスターゲームの試合外での大谷選手の行動(落ちていたゴミを拾った、試合後にファンからサインをねだられ鞄を足下に置いて丁寧に対応した等)がアメリカのマスコミから賞賛されているという記事をちょうど読んだばかりだったので、プロになっても高校生の時に考えたことを継続して実行していること、野球でもそれ以外でも「パーフェクトガイ」と言われているが最初からそうだったわけではなく、自分の運を高めるために続けてきたことであること等を垣間見ることができました。そして、成果を上げるためには、少なからず努力を続けることが必要であり、諦めずに続けた人こそが何かをつかみ取っていくのだと感じました。
生徒の皆さん、いよいよ夏休みが始まります。あなたはどんな夏休みにするつもりですか?全員が大谷選手になるのは難しいと思いますが、自分で決めたこと(夢=未来の目標)をやりきって、充実した夏休みにしてください。
早いもので6月もあと少しになりました。今月末で令和3年が半分終わるかと思うと、気持ちがあせってしまう自分がいます。そして、今年度の学校生活も、あと一月足らずで1学期が終わります。
昨年度を踏まえて「今年こそは!」という気持ちで臨んできましたが、岡山県にも緊急事態宣言が発出される等の状況に、予定していた教育活動を変更せざるを得ないことも多くありました。しかし、1・2年生の校外学習、冴希祭(体育会の部)の実施等、普段の学校生活だけでは学べない経験をする機会をもつことができたのは、保護者の皆様のご理解があったからこその成果だと感じています。ありがとうございます。また、町や町教育委員会のご支援の賜物でもあると感じています。
6月5日に開催した冴希祭(体育会の部)では、練習や準備の段階から生徒たちは精一杯の力を発揮していました。みんなが使う場所の汚れに気付いて進んで掃除をする姿や、使う道具をいつの間にか用意している姿など、他の人のことを考えて動いている生徒もたくさん目にしました。また、がんばりすぎて体調を崩したり怪我をしたりする生徒が増え、「このままで当日は無事に迎えられるだろうか」と不安に感じたこともありました。チームの中で意思疎通がうまくいかず、悩んでいる生徒の姿も見ました。しかし、それらのことを乗り越えて、当日には参加生徒全員が楽しんで笑顔で競技や演技を行うことができました。閉会式で麻植生徒会長は「ダンス発表会の中止で、自分達が作ったダンスの発表ができず辛い気持ちだったが、今日、みんなで笑顔で踊りきることができ、やっと私たちのダンスが完成したような気持ちでとても嬉しかった。」と語りました。様々な機会を失ってやりきれなさを感じたからこそ出た言葉だったように思います。
不自由な中にも希望を見出したり、不自由な時だからこそ人の優しさや思いやりが感じられたりすることを、この1年と数か月で私は学んだような気がしています。生徒も順風満帆な毎日を過ごしているわけではありません。しかしそんな時こそ、学びや気づきのチャンスであることをこの経験から感じ取ってくれたのではないかと思います。
この1学期で生徒たちは確実に成長を遂げています。そして、まだまだ成長の種はたくさん詰まっています。家庭・地域・学校が一体となって、水や日光などの種を育てる養分を与えていきたいと考えています。学校の様子を見ていただく機会が少ないですが、情報を発信していきますので、ぜひご協力をお願いします。
新学期が始まり、一月半ほど経ちました。記録的な早さで梅雨入りし、暑さを感じる日々も増えてきました。生徒は新しい学年でのスタートを順調に切って、制約の多い生活でも明るく学校生活を送っています。昨年の今頃は休校期間中だったなあと、制約のある中でも変わらず教育活動ができていることに改めて感謝しています。
さて、今年度は色々な新しい取組を行っています。全国の中学校で同様に行われているのが、新学習指導要領に沿った教育です。保護者の皆様には具体的に説明する機会をもちたいと考えていますが、学習内容や評価方法等についても変わっています。( 参考 文部科学省説明 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/ )これからの世の中に求められる力を生徒につけるため、授業をはじめ教育活動について、工夫・改善を進めていきます。
また、GIGAスクール構想により、生徒1人に1台のタブレット端末が町から貸与され、授業の中で少しずつ活用しています。今後、授業だけでなく様々な学校生活の中で日常的に使用していくことになると思います。鉛筆やノートのような文房具と同じようにICT機器を利用して学ぶ授業は、大人は経験していないことなので指導する教員も授業づくりの研修が欠かせませんが、学びの可能性も感じる取組です。
本校の取組としては、先月小中連携についてお知らせしたところですが、毎日の朝学習の取組も変更しました。曜日別に取り組む内容が変わりますが、
月・火:読書(好きな本を黙読する)
水 :視写(新聞のコラム欄を見ながら写す)
木 :読解問題(短い文章を読み質問に答える、クイズのような内容)
金 :音読(テキストを速く声に出して読む) に取り組み始めました。
学習の下支えとなる、「読む」・「書く」に重点を置いた取組です。読解問題の取組では岡山大学の荒尾真一先生にご指導いただきながら「対話する」ことも大切にして取り組んでいます。様々な文章にあたることで、考え方や語彙を広げたり、より正確に速く読んだり書いたりできる力を身につけたりさせたいと考えています。1日たった10分の取組ですが、1年間を通して取り組むことで、少しずつ成長できる取組です。
今年度も個々の生徒の成長を通して、生徒・保護者・地域の皆様から信頼してもらえる佐伯中学校を目指しています。今回紹介した新しい取組についても知っていただき、ご意見をいただけるとありがたいです。
4月7日に始業式、13日に18名の新入生を迎える入学式を終え、全校生徒50名で令和3年度が始まりました。私が着任した2年前には61人いた生徒から10人以上減りましたが、新しい年度を迎え、生徒たちは進級後の新たな気持ちで前向きに学校生活を送っています。そのやる気に応えられるよう、教職員一同、気持ちを引き締めています。
昨年度(正確には一昨年度末から)は、新型コロナウイルス感染症の流行により学校生活は様変わりしました。これは学校生活に限った話ではなく、世界中の人々の暮らし自体が変わってしまいました。今年度には少し見通しが持てるかと思っていましたが、未だ分からないことも多くあり、不安定な状況は変わっていないような気がしています。
そのような中ですが、昨年度の取組の成果や課題を拠り所として、できるだけ通常の学校生活・教育活動が行えるように知恵を絞っていきたいと思っています。思うようにならない今だからこそ、生徒は様々なことに気づける力がつくのではないかとも思っています。ピンチはチャンス、私たち教員も生徒とともに考え、成長していきたいと思います。
今年度、新たに始まった「小中連携」についてお知らせします。
生徒のよりよい成長のため、にこにこ園・小学校・中学校が指導等について連携していくことは大切です。これまでも様々な取組を通して連携してきましたが、さらにそれを加速させるために、県教育委員会から加配教員を1名配置していただきました。その役割は、本田指導教諭が担います。毎週火曜日には小学校で勤務をし、小学校の実態や取組と中学校の取組とを繋いでいきます。
6年間の小学校の教育を受けて、中学校に進学してくる生徒達です。小学校で先生方が大切に指導されてきたことをしっかりと受け取り、それを踏まえてどのように生徒を伸ばしていくかを考えていきます。この状況下ですので、児童生徒の交流は難しいかもしれませんが、異年齢での交流等についても今後、小学校と連携しながら考えて参ります。
保護者をはじめ地域の皆様、、これまで同様、本校教育の推進にお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
令和2年度が終わりました。休校明けからのスタートも束の間、再度の休校となり、先が見えない中で、生徒や保護者の皆様には大変不安を感じさせた1年間でした。様々な行事について中止や延期、規模の縮小の判断をせざるを得ず、学校教育の意味について考えさせられた1年でもありました。やむを得ないこととは言え、十分なことができなかったかもしれない、もっとできることがあったかもしれないと振り返っています。
去る3月12日に卒業証書授与式を行いました。昨年度は学校を会場に行いましたが、今年度は例年どおりにサエスタで実施することができました。来賓の方の参列はありませんでしたが、保護者・在校生・教職員に見守られる中、卒業生が旅立ちました。
代表生徒の答辞に在校生に向けてこのような言葉がありました。
「私たちは冴希祭の計画や練習などを通して、目的をもって取り組むことの大切さを知りました。何のためにするのか、一つ一つ考えるようにしてみてください。そして、今まで積み重ねてきたものを引き継ぎ、新しいことに挑戦していってください。」苦しい1年だったと思いますが、その中で大切なことに気付き、実践し、力をつけてくれていたのだと、救われたような気持ちになりました。
やはり、子どもたちの力は素晴らしいです。その力を少しでも伸ばせるように、今年度を振り返り、思いを新たに次年度に向かいたいと思います。
保護者や地域の皆様、一年間、大変お世話になりました。来年度も引き続きご支援いただきますよう、お願いいたします。
来年度から始まるGIGAスクール構想については、さまざまなメディアでも採り上げられていますが、和気町でも来年度から実際の機器を使った学習が始まります。これからどんどん日常生活の中に入り込んでくる情報技術を適切に使いこなすためにも、学習場面で活用していくことが求められているからです。
今までもタブレット型PCを使って学習を進めてきてはいましたが、来年度からは生徒1人に1台の端末となるため、それに対応する環境を整えているところです。今日は、来年度からの学習に対応するように機材の設定をしてもらいました。授業での使い方も変わるということで、先生方も真剣に担当者から話を聞き、手順を確認していました。
学びの可能性が広がりそうです。わくわくします。

「1月は行く」「2月は逃げる」「3月は去る」とはよく言ったもので、ついこの間新年を迎えたと思っていましたが、2か月が過ぎようとしています。学校生活も3年生は残すところ10日あまり、1・2年生も20日ほどとなりました。
「時が早く経つ」から思い出されるのが、東日本大震災です。今年の3月11日でちょうど10年になります。あれからもう10年も経つのかと思ってしまいますが、被災をされた方々にとってのこの10年間の重さはいかばかりだったかと思わずにはいられません。
被災当時、宮城県気仙沼市の階上(はしかみ)中学校で、発生10日後の3月22日に行われた卒業式において読まれた、卒業生代表の梶原裕太君の答辞を一部紹介します。(当時多く報道され、大変有名になったものです。)
(前略)階上中学校といえば「防災教育」と言われ、内外から高く評価され、十分な訓練もしていた私達でした。しかし、自然の猛威の前には、人間の力はあまりにも無力で、私たちから大切なものを容赦なく奪っていきました。天が与えた試練というには、むご過ぎるものでした。つらくて、悔しくてたまりません。(中略)
命の重さを知るには大きすぎる代償でした。しかし、苦境にあっても天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていくことが、これからの私たちの使命です。
私たちは今、それぞれの新しい人生の第一歩を踏み出します。どこにいても、何をしていようとも、この地で、仲間と共有した時を忘れず、宝物として生きていきます。
後輩の皆さん、階上中学校で過ごす「あたりまえ」に思える日々や友だちが、いかに貴重なものかを考え、いとおしんで過ごしてください。(以下略)
被災者の方のような悲しみや苦しみを味わった訳ではありませんが、私たちも今まさに制約の多い生活を続けています。「当たり前」のありがたさは誰しもが感じていることではないでしょうか。このように、人には避けて通れない苦しみや悲しみがあります。しかし、そのような中でどのように考え行動するかは、私たち一人一人にかかっています。自分の一度きりの人生をどのように創り上げていくかは、自分にしかできないことです。
これからも被災者の方々が希望をもち生活されることを祈るとともに、私たちも状況に左右されず、自分の生活を充実させていくことができますように。
今週は「学校給食週間」ということで、いつもとひと味違う給食をいただいています。
今年はコロナウイルス感染症のため外出ができにくいことから、日本全国を食で楽しもうというテーマが設定されて献立が決められています。25日(月)は北海道、26日(火)岡山県、27日(水)沖縄県、28日(木)奈良県、29日(金)昔の給食です。各日のメニューは割愛しますが、今週は日々特色のある献立を楽しんでいます。
また、栄養士の先生が作成した給食週間にちなんだ掲示もあります。学校給食の歴史や給食週間の献立についてのクイズを、写真や絵を使って分かりやすく示してくれています。生徒たちも通りがかりに見ているようです。
このような機会に食の大切さについて考えてみたいですね。


久しぶりに雨が続いた週末でした。今朝は霧が濃く立ちこめていました。
今週はいよいよ3年生が私立1期入試に挑むことになります。それぞれのペースで準備をしてきましたので、あとは自分を信じてやるだけです。
今朝、玄関に1・2年生からのメッセージが掲示されていました。その言葉に励まされた3年生も多かったのではないかと思います。これまで様々な活動や日々の生活で佐伯中学校をリードしてきた3年生なので、今回の受験にも堂々と臨んで自分の手で進路を切り拓いてくれることと思います。
みんなが応援していることを力に、残り数日、がんばってくださいね。


今年は1月20日が「大寒」です。「大寒」は「一年じゅうで最も寒いころ」とされ、この「大寒」は、「立冬」や「冬至」などと同じ「二十四節気」の一つで、農作業などの目安にするために中国で作られた季節を示す基準です。佐伯にも雪がちらつき、寒さが厳しい日が多くなっています。2月3日には「立春」を迎えるので、暦の上での冬はあと少しです。しかし、新型コロナウイルス感染症は猛威をふるい、幾つかの都道府県では緊急事態宣言が出されました。岡山県でも独自に医療非常事態宣言を出し、また他府県の緊急事態宣言にあわせて知事が感染拡大防止のための県民への協力要請をしました。こちらは、まだまだ先が見通せない状況です。
先日、入試に向けて3年生の面接練習をしました。かなり緊張していましたが、自分の言葉で何とか思いを伝えようとする姿に好感がもてました。一方で、声のはりや表情の明るさ(マスク越しなのでわかりにくいのですが)、言葉の明瞭さなど、話す内容とは別の要素も印象に大きな影響を及ぼすものであることを再確認しました。普段の自分はどうだろうと振り返ると、できていないことの多さに気付き、気をつけていきたいと反省の気持ちが大きくなりました。
冒頭に示したように気持ちがふさぎがちになりそうな今だからこそ、他人から受けた親切な行動や優しい言葉がけが私たちの心を元気づけてくれます。私たちも誰かの気持ちが上を向くように、笑顔で元気に優しさをもって過ごしていきたいものです。
終わりに、2021年になって初めての通信の発行です。遅ればせながら、皆様あけましておめでとうございます。いろいろと制約の多い生活ですが、今年も佐伯中学校をよろしくお願いいたします。
今日で2学期が終わりました。2学期は最も長い学期と言われますが、数えてみると127日(授業のある日では87日)でした。思い返せば臨時休校の遅れを取り戻す目的で例年よりも早い8月20日からスタートした2学期でした。
3年生の延期されていた沖縄への修学旅行は中止となり、いろいろな活動が制限される中でしたが、地域の事業所の皆様にお世話になり2年生はチャレンジワークを実施することができました。また、コロナウイルス感染症対策を講じた今年度独自の「冴希祭」も何とかやり遂げました。試行錯誤をしながら臨機応変な対応が必要でしたが、生徒たちは(そして教職員も)見事に応えてくれました。その他にも、高校の先生をお招きしての出前授業や、オリンピック・パラリンピック推進事業「あすチャレ!」でのリモート学習、生徒会活動、部活動、毎日の授業……多くの学びを重ねてきました。その時々にたくさんの生徒のあふれる笑顔や真剣な眼差しがありました。
1学期の臨時休校期間には「当たり前がいかに当たり前でないか」を思い知らされ、生徒たちにとってそこからの日々の学校生活は、去年までの学校生活とは異なる何かをもっていたのではないかと思います。期待していたことができなくなっても、くさらずに過ごせたのは「当たり前の生活」を大切に思う気持ちがあったのではないでしょうか。だからこそ、一つ一つの取組に真剣に向き合いながら成長することができたのだと思います。毎年2学期の生徒の成長には目をみはるものがありますが、今年はより一層大きな成長を感じることができた学期でした。
生徒たちのがんばりの成果を書きましたが、その生徒たちを支えてくださっている保護者の皆様、地域の皆様方なくては、現在の子どもたちの姿はありません。陰になり日向になり本校教育推進にご協力いただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。最後になりましたが、感染拡大の状況が続いています。お身体に留意され、よいお年をお迎えください。
生徒のみなさん、明日から冬休みです。家庭でゆっくり過ごすことができるチャンスです。自分で決めた目標が達成できるよう、メリハリをつけて生活してください。また、健康管理には十分に気をつけ、全員元気に3学期始業式に臨んでください。
グランドのメタセコイアの葉も色づき、吹く風の強さに冬の足音を感じる頃となりました。県内、国内はもとより世界的にも新型コロナウイルス感染症の感染拡大のニュースが連日のように報道され、安全な学校生活のためには何が必要かを考えています。ご家庭や地域の皆様も、それぞれの職場やコミュニティで同様に考えておられるのではないでしょうか。
不安定な社会の状況とは裏腹に、佐伯中では生徒はとても元気に頑張っています。日々の授業や部活動、休み時間の友達とのおしゃべり、掃除、給食、ボランティア活動……時には冴えない顔をしていることもありますが、笑顔で毎日を楽しんでいます。生徒たちを励まし導く立場の私たちですが、生徒から多くのエネルギーをもらっていることに気付かされます。
2学期も残り一月となり、3年生はいよいよ進路選択の時期が迫ってきました。現実味を伴って真剣に自分の将来について考える経験は初めてのことだと思いますが、これが中学生だとも思います。不安になることもあるでしょうが、自分を見つめ、信じ、希望をもって未来の自分に挑戦してほしいと思っています。
HPの記事にも載せましたが、今年度本校は県からオリンピック・パラリンピック教育推進校に指定されています。体育の授業でも学習をしていますが、道徳や総合的な学習の時間等でも学習を進めていきます。今後、東京でオリンピック・パラリンピックが実施されるかどうかは分かりませんが、その意義やそこに挑む選手達の生き方・考え方を学び、自分の生き方につなげてもらいたいと思っています。また、特にパラリンピックに焦点をあてて、本当の意味での「公平」さについて共に考えることで、人権について考える機会としたいと思っています。
寒さに負けず、残り一月、佐伯中学校は走り続けます!
今年度最初かつ最大の学校行事「冴希祭」が無事に終了しました。
年度当初は「学校行事自体がどのくらいできるのか」すら予測の立たない中、何を残し何を削っていけばよいのか等を、教職員はもちろんのこと代表生徒を中心に全校で考えてきた行事でした。開閉会式での生徒会会長 横谷君・副会長 下山君のあいさつでも、準備期間の長さや大変さについて触れられていました。
長い苦労の末に実施した冴希祭は、練習や準備の段階から生徒たちは真剣でした。本番は、生徒たち自身が楽しみ、精一杯やりきったものとなりました。ハプニングがあっても、どうやってその場を盛り上げていくかを考え、よいと感じたことを自分で進んで行っている姿には、大変な驚きと喜びがありました。
主体的に活動するという目指す姿がそこに見えたからです。
振り返りの会では、全員が自分の言葉で堂々と考えを伝える姿もありました。特に3年生は、自分の思いや後輩に託したいこと等をよく考えて話していて、昨年からの大きな成長を実感しました。また、頑張っている姿や助けてもらったこと、協力してもらったこと等、周りのことに気付き、言葉にしてくれた生徒もたくさんいました。周りに目が向き、周りとの関係の中で自分がいることを実感してくれたのだと、やはり体験を通して学ぶことの大きさをしみじみと感じました。
本校は今年度から生徒数が50人台となり、いわゆる小規模校であり、大きな学校と比べると切磋琢磨する機会が少ないなどのデメリットがあります。しかし、育てたい姿や付けたい力を明確にすることで、小規模校だからこそできることを利用しながら、生徒の成長を種に栄養を与えられる学校でありたいと、気持ちを新たにしました。
冴希祭に向けて、様々な面からサポートしてくださった関係者の皆様、本当にありがとうございました。また、ご家族の皆様、当日は温かい応援をいただきありがとうございました。
今年度が始まって半年が過ぎました。暑い暑い夏がやっと過ぎ去り、気持ちのよい気候の中で授業や部活動、学校行事に向けての準備等、充実した毎日です。しかし、例年であれば実施していたはずの修学旅行や校外学習、部活動の夏季大会をはじめとする様々な行事の中止により、生徒が力一杯何かに取り組むという経験ができないまま今に至っています。
2学期に入り、ようやく2年生が3日間のチャレンジワークを行いました。地域の事業所の皆様にお世話になりました。学校に戻った生徒たちは、いろんな場面で成長を見せてくれています。特に、挨拶の声が大きくなったり、進んで声を掛けたりする様子を目にします。3日間やり通した自信がつき、学んだことをすぐに生活に活かそうとする意欲が見えます。やはり、学校だけでは学べない大切な何かを掴んでくれたのだと嬉しく感じ、コロナ禍の中、学びの機会を作ってくださった事業所の皆様に感謝しております。ありがとうございました。
現在は、10月3日(土)に予定している「冴希祭(さえきさい)」に向けて、生徒が一丸となり取り組んでいます。これも例年とは違い、体育会と文化祭をミックスした形での新しい行事です。「いつも通りやれば大丈夫」と言えない状況の中、一人一人が自分の責任を果たすと同時に、3年生を中心にしながら練習・準備の計画を立て、工夫をしながら進めています。
限られた時間の中で、最大限の成果が出せるように考えて動くという経験を通して、中学生としての成長を遂げてくれるものと信じています。
当日はご家族のみの観覧とさせていただき、地域の皆様に生徒のがんばりを見ていただけないのは非常に残念ですが、何らかの形でご紹介していきたいと思っております。楽しみにお待ちください。
短い夏休みが終わり、2学期が始まりました。例年にない短い休みでしたが、生徒の皆さんは普段ではできないことに挑戦できたでしょうか。
1学期の終業式では、「宿題」について話しました。
大人は宿題はないけどしなければならないことが多くあり、自分の好き嫌いで決められないこともたくさんある。宿題をやりきることは大人になるための一つの予行演習のようなものだと考えられるのではないか。そんな見方で宿題に取り組んでみるのもよいのではないか。「自立」するためには、やるべきことに責任感をもって取り組むことが大切だ。というような内容でした。
「今年は去年までの夏休みの過ごし方とは少し変わった」という振り返りができることを期待しています。
1学期は新型コロナウイルス対策のため多くの行事が中止や延期になりました。2学期はそれらを含めて様々な活動が予定されていますが、先が見えない中で予定の変更もあるかもしれません。先が見えないことは不安です。ですが、自分の足で歩き、自分の頭で考え、一日一日を自分の力に変えていってもらいたいと思います。佐伯中の生徒の皆さんなら、必ずやり遂げられると信じています。
充実した2学期になるよう、まずは早寝・早起きでリズムを整え、朝ご飯を食べて疲れに強い身体作りをしましょう。和気町では8月21日(金)から27日(木)までSRK(せいかつ リズム こうじょう)週間です。この機会を利用して、家庭で生活習慣について考える時間を作ってみてください。
令和2年度の1学期が今日で終了しました。例年だと7月19日をもって1学期が修了するのですが、コロナウイルス対策による休校期間があったため今日までの授業となりました。また、宿泊行事や体育会をはじめ多くの行事が行えなくなり、日常生活でも当たり前の基準が変わり、戸惑うことの多い学期でした。
そのような中、56名の生徒達は「今できることをしよう」と気持ちを切り替えながら、様々な面でがんばりを見せてくれていました。特に3年生にとっては3年間の集大成となる部活動の大会が中止となり、やるせない思いをしたことと思います。しかし、次の目標を設定し前向きに活動に取り組んでいる姿は、1・2年生にとっても大きな学びとなるものだと感じています。
社会経済活動の段階的な引き上げにより、「自粛」の閉塞感からは抜け出したように感じますが、首都圏を中心に新たに感染が拡大しています。また、7月上旬には九州を中心に大雨による大きな災害があり、コロナウイルス感染拡大の懸念のある中、命を守る行動をすることについても考えさせられました。
中学生である生徒のみなさんも、自分で考え、判断し、行動することが求められる状況にあるといえます。誰もが経験したことのない社会です。「知らない」「大人が何とかしてくれる」と他人事にしないためにも、これらのことについて家族や友達同士で話をしてみてもらいたいです。
明日からは夏休みです。首を長くして待っていた人も多いと思います。残念ながら例年のように長い休みではありませんが、普段の生活ではなかなかできないことにチャレンジするチャンスです。自分で目標と計画を立て、充実した毎日にしてください。
今年の夏休みは期間が短いので、宿題の量もかなり減らしています。その分、自分で計画を立てて苦手科目の克服や得意なことを伸ばすための時間が取れると思います。自分だけのオリジナルの夏休みになるよう、じっくり考えて実行してください。どんな挑戦をしたか、2学期の報告を待っています!
梅雨の合間の爽やかな日が何日か続きました。田んぼは水をたたえ、植えたばかりの稲の苗が青々と風にそよいでいます。暑さは増してきましたが「よい季節だな」と目や鼻、肌で感じて日々を過ごしています。保護者や地域の皆様も少しずつ日常を取り戻されていらっしゃるでしょうか。
学校でも再開から1か月が過ぎ、全く同じではないものの以前の日常に近い生活を取り戻しつつあります。先日は生徒総会を実施し、生徒会スローガン「冴気力~ONE TEAM~」「合言葉はTogether」が承認されました。また地域とつながる活動として、有志ボランティアを6回実施するという提案もあり、生徒たちはこの状況に諦めていないことがよく分かりました。また、外部講師を招いての学習も始まりました。3密を避ける観点から、未だ多くの方に来ていただくことはできていませんが、できることから少しずつ生徒の学びを保障していきたいと思います。
また、今後の校外活動や学校行事等のあり方について、保護者の皆様にはご心配いただいていると思います。学校としては、現段階ではできるだけ生徒に多様な学びをさせていきたいと考えています。実施方法等については検討しなければなりませんが、1学期中に中止・延期したようなことについても実施する方向で検討をしています。
2学期すぐに予定されている3年生の修学旅行ですが、現在、町教育委員会とも連携をしながら実施について検討を続けています。1学期中には実施の可否について判断をしようと考えています。検討内容等がまとまり次第、保護者の皆様にはお伝えしていきます。
また、2年生のチャレンジワークは、日程を短縮して実施をする方向で調整しているところです。
今回の対応は先が見えず苦心することも多いのですが、今までの「当たり前」の考えを捨て、本当に必要なことについて改めて考える機会にもなっています。企業ではリモートワークの取組が進んでいるとも聞きます。私たちも学校のあり方について考え続けたいと思います。
1学期も残り1月となりました。これまで生徒が元気に学校で学習に取り組んでこられたのも、保護者の皆様をはじめ地域の皆様のご協力の賜物だと感じています。残りの日々が充実し、かつ2学期の様々な学習活動への準備期間になるよう、教職員一同、力を合わせてがんばります。引き続き応援よろしくお願いいたします。
今日は小中連絡会ということで、昨年担任をしてくださっていた奥橋先生が1年生の様子を見に来てくださいました。
6時間目で数学の授業でしたが、お世話になった元担任の先生にがんばる姿を見せようとして(だと思いますが)、いつも以上にがんばっていたように思います。色々な数量について文字式を使って表す授業でしたが、小学校で学習した内容の復習から始まり、新しい表現の方法を学びました。
6時間目の後には、生徒会の取組「Sing Out Project」の様子も参観してもらい、励ましの言葉もかけていただきました。
奥橋先生は「よく頑張っていて成長を感じた」と言われていました。みなさんの頑張りがしっかり伝わったようです。


学校が再開して、2週間と少し経ちました。再開した途端に季節も春から夏へ変わったかのような気温になり、ステイホームでなまった身体には少々厳しいスタートとなりました。しかし、最初は疲れた様子の見られた生徒たちも、次第に慣れて元気に学習等に取り組んでいます。若さとは素晴らしいものです。
日々の学校生活は、これまでと同じという訳にはいかないものの、注意をしながらできるだけ元の状態に近づけるように考えながら授業を進めています。例えば、グループでの話し合い活動も短時間で行い、正面に向き合わなくてもよい隊形をとって行うなどです。また、学校行事や様々な体験活動等についても、内容や方法について検討しているところです。生徒の意見をもとに計画をしていきます。決定したものから順次お知らせしていきますので、今しばらくお待ちください。
先日、「校長からの宿題」ということで、生徒に休校期間の振り返りをしてもらいました。私が中学生だったら怠けきった日々になっていたかもしれませんが、生徒の書いたものの中には「勉強」という言葉が予想以上に数多く出てきていました。計画通りにできた生徒もそうでない生徒も、やはり「勉強をしなくては」という思いをもちながら生活していたことが分かります。また、日々の授業がないことに不安を感じていたり、新しい形の宿題のやり方に戸惑っていたりという生徒が多かったことが分かりました。しっかり受け止め、これからの授業に活かしていきたいと思います。
勉強に不安を感じたり、暗いニュースに心を痛めたりする生徒も多くいましたが、せっかくの「お家生活」を充実させる工夫もたくさん見られました。特に多かったのが料理に挑戦したというもので、中には夕食を作った人もいました。家の手伝いをしたという記述もかなりの数ありました。家庭で普段と違う役割を担い、意欲をもって取り組めたのだと感心しました。保護者の皆様のご協力があったからこその結果かと思います。ありがとうございます。
また、登校初日を振り返る内容では、「みんなに会えてうれしかった」「6時間の授業はかなりきつかった」「当たり前の生活へのありがたみを感じた」「再開したのは嬉しいけれど不安がないわけではない」「感染が終息している訳ではないので、予防に努めたい」等の感想が多く見られました。様々なことを少しずつ乗り越えながら、新しい学校生活を創り上げてもらいたいと思っています。
緊急事態宣言が解除され、世の中が少しずつ元の生活に近づけていきつつあるこの頃ですが、生徒も教職員も感染を防ぐため、不要な外出を控えるなどの予防的行動を引き続き行いながら学校生活に臨みます。ご家庭での協力が不可欠になりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
今日、藤色のマスクが生徒一人に1枚ずつ配られました。
これは、和気町の方からの募金をもとにして和気町社会福祉協議会のボランティアの方々が、町内の園児・児童・生徒のために手作りしてくださったそうです。「コロナウイルスの感染から子どもたちを守りたい」「元気で楽しい学校生活を送ってほしい」そんな思いが込められたマスクです。
日頃からたくさん応援していただいている学校ですが、こういう時の優しさは本当に身にしみます。ありがとうございます。生徒のみなさんはボランティアの方々の思いも一緒に受け取って、大切に使ってほしいと思います。

4月22日に始まった二度目の休校も昨日で終わり、今日から教育活動が再開されました。いつもなら楽しみにしている大型連休も、「自粛」の一言で日常の家庭生活と変わらない生活となってしまいました。休校期間があることで充実した面もあったでしょうが、これまでの日常とは異なる日常となり我慢を強いられることも
多かったのではないでしょうか。
さて、先日、県内の中学校3年生の随筆を読む機会がありました。一度目の休校期間を振り返って4月に書かれたものとのことです。作品の一つを紹介します。
「新型コロナウイルスな日々」
新型コロナウイルスな日々ということで、休校中の出来事を書きたいのだけれど、まあ、とにかく、日々の濃度が薄い!もうスッカスカなわけでして、朝起きてご飯を食べ、いつの間にかもう昼ご飯。そして、あれっ?1日が終わってるぞ…という毎日。休校になってすぐの頃は、なんというか「休みだ!休みだ!」って感じだったんですが、徐々に「えっ、もったいない…」という方向へ。
それで、コロナで家にいることがほとんどで心に余裕ができている今、少しでも精神的に大人になれたらいいなと、毎日ふつふつといろんなことを考えるようにしています。
ある日はものすごく天気が良くて、ベランダに出て日なたぼっこをしていました。いやあ、気持ちよかった。気持ちが良いと頭の回転も速いようで、もうグルングルン、「自分が好きになれる自分が一番」「人生楽しまなきゃ損だな」「やけにきれいな景色を見させてもらってるな」とか、割に深いところまで。(笑)でもなんか、ずっとあった悩みに決着がついたというか答えが見つかって人生のターニングポイントになりそうな時間だったなと思います。ちなみにその日の占いは二位で、「人生の大事な出会いがある」だった。占いっていうのはやはり当たるんですね。占いは信じる人生になりそうです。
生徒のみなさんの中には、「そうそう!」と共感できることがたくさんあったのではないでしょうか。少しくだけた表現ですが、自分の感じたことや考えたことを素直に生き生きと自分の言葉で表現できているのが素晴らしいです。書くということは自分の考えを見つめることにもつながるので、ぼんやりしていたことがはっきりすることもあります。ぜひ、生徒のみなさんにも自分の言葉で書く習慣を身につけてもらいたいと感じました。
最後に、今日から再開された学校生活ですが、まずは安全確保を第一に教育活動を行っていきます。また、休校により遅れている学習内容については、夏休み期間の短縮などを検討しているところです。学校行事等についても随時検討していますが、状況を見ながら判断をしていく予定です。決定次第、連絡をさせていただきます。
今後も様々な制約や急な変更等が起こり、ご理解やご協力をいただくことも多くなるかと思いますが、ご家庭との連携を密にし、生徒が楽しく充実した学校生活を送れるよう、教職員一同精一杯努めてまいります。引き続きよろしくお願いいたします。
和気町内の小中学校とにこにこ園では、休校期間を活用して教職員がボランティア活動をしています。先日、テレビニュースでも放映されたのでご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、大きなビニール袋で防護服を作って医師会に寄附しています。
佐伯中学校では、少しの時間でできるときに声をかけ合ってやっていますが、作業をしながらいろいろな話をすることができ、お互いを知るよい機会にもなっています。
少しでも誰かの役に立てていればいいな、と願っています。



昨日、今日と家庭訪問に代わる個別懇談を行いました。今年度の担任と保護者の方との懇談で、家庭での様子をお聞きしたり学校での様子をお伝えしたりという機会となりました。
感染症防止対策として様々な予定が中止や延期になっている状況ですので、今後のことについてのお尋ねもありました。現在、明確になっていることがなくお答えできませんでしたが、今後、方針等決まり次第早急にご連絡いたします。
こういう状況だからこそ、学校と家庭がしっかりと連携をして生徒の成長を見守っていきたいと強く感じた懇談となりました。
お忙しい中足を運んでくださった保護者の皆様、お世話になりました。
新型コロナウィルスに関する情報が飛び交う中、令和2年度が始まりました。教職員一同、生徒の安全な学校生活のために気を配りながら教育活動を進めてきましたが、先の特措法に基づく緊急事態宣言が出されたことを受け、和気町内の学校も二度目の休校措置をとることになりました。普段とは異なる状況に置かれている今、どう行動すべきかを生徒にも問いかけることで、生徒たちはしっかりと自分で考え、学級で意見を出し合いながら今日までの学校生活を過ごしてきました。それぞれが自分のこととして考え、行動していた矢先の休校の判断となり、残念ではありますが、生徒たちがこれまでの学びを活かした充実した生活にしてくれることを期待しています。
さて、お知らせが遅くなりましたが、本校が目指す教育目標を昨年度までの「 心豊かで、他と共によりよい社会を実現する生徒の育成」から「「自立」と「共生」-公で通用する人の育成」に変更しました。自ら考え、主体的に行動し、他と共に課題解決に取り組むことのできる生徒になってもらいたいという願いが込められています。本校の生徒は素直で前向きに努力できる素晴らしい子どもたちです。視野を広げ、自分の考えをもち、それを具体的な行動に移せるようになることで、今までのよさを活かしながら更に1人の人として成長できるのではないかと考えています。
このような学校教育目標の実現に向けて、日々の教育活動を行います。これまでとは違う方法で実施する活動もあるかと思いますが、保護者の皆様にはご理解をいただき、変わらぬご協力をお願いいたします。
今年度予定されている諸活動について、新型コロナウィルス感染防止対策として延期や中止になることも予想されます。今後も急な対応等が出る場合がありますが、メール配信や学校ホームページでできるだけ早くお知らせしていきます。また、何か気になること等ありましたら、学校までご連絡いただけるとありがたいです。
本年度もどうぞよろしくお願いいたします。