思いをカタチに
年明け、お祝いムードの日本を思いも寄らぬ地震が襲った2024年の始まり。改めて、令和6年能登半島地震で犠牲になった方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様の心身の健康と一刻も早く被災地に日常が戻ることをお祈り申し上げます。
徐々に明らかになっていく被害状況、過酷な避難生活、それでも目の前のことに向き合い、支え合いながら今できることに取り組んでいる被災地の方や支援に入っている方…そんな光景を目にしながら、東日本大震災後に流れていたACジャパンのCMを思い出しました。朝礼でも紹介しましたが、そこには宮澤章二さんの「行為の意味」という詩から抜粋された次のようなフレーズが使われていました。
「心」はだれにも見えないけれど「心づかい」は見える
「思い」は見えないけれど「思いやり」はだれにでも見える
その気持ちをカタチに・・・
「温かい心や優しい思いを、勇気を出して積極的に行動に表していこう」と伝えてくれる言葉です。しかしながら、私たちは日常生活の中で、思うけれど行動に移せない、わかっているけれどなかなかできないことも多々あるように思います。人を思い、人のために何か行動したとき、それはささやかな行為であってもきっと相手の心に届きます。とりわけ、困難や試練に直面しているとき、落ち込んでいるときは、その優しさが身にしみます。
1年で一番短い3学期、修了式まで2か月、卒業式までは1か月半です。3年生は正に受験という試練との闘いの真っ只中ですね。学級や学校の仲間に対して、みなさんの優しい思いがカタチとなって広がり、集団としての成長、よい締めくくりにつながるように期待しています。もちろん、私たち教職員も全力でサポートします。また校内にとどまらず、家族や地域の方に対して、あるいは被災地の方に対してと、周囲や社会に目を向け、今自分にできることをカタチ(行動・行為)に表していけたらと思います。
最後になりましたが、保護者の皆様、地域の皆様には、今年も本校教育の推進にご理解・ご協力いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。