休校期間を振り返って 5月21日

 4月22日に始まった二度目の休校も昨日で終わり、今日から教育活動が再開されました。いつもなら楽しみにしている大型連休も、「自粛」の一言で日常の家庭生活と変わらない生活となってしまいました。休校期間があることで充実した面もあったでしょうが、これまでの日常とは異なる日常となり我慢を強いられることも

多かったのではないでしょうか。
 さて、先日、県内の中学校3年生の随筆を読む機会がありました。一度目の休校期間を振り返って4月に書かれたものとのことです。作品の一つを紹介します。
 「新型コロナウイルスな日々」
 新型コロナウイルスな日々ということで、休校中の出来事を書きたいのだけれど、まあ、とにかく、日々の濃度が薄い!もうスッカスカなわけでして、朝起きてご飯を食べ、いつの間にかもう昼ご飯。そして、あれっ?1日が終わってるぞ…という毎日。休校になってすぐの頃は、なんというか「休みだ!休みだ!」って感じだったんですが、徐々に「えっ、もったいない…」という方向へ。
 それで、コロナで家にいることがほとんどで心に余裕ができている今、少しでも精神的に大人になれたらいいなと、毎日ふつふつといろんなことを考えるようにしています。
 ある日はものすごく天気が良くて、ベランダに出て日なたぼっこをしていました。いやあ、気持ちよかった。気持ちが良いと頭の回転も速いようで、もうグルングルン、「自分が好きになれる自分が一番」「人生楽しまなきゃ損だな」「やけにきれいな景色を見させてもらってるな」とか、割に深いところまで。(笑)でもなんか、ずっとあった悩みに決着がついたというか答えが見つかって人生のターニングポイントになりそうな時間だったなと思います。ちなみにその日の占いは二位で、「人生の大事な出会いがある」だった。占いっていうのはやはり当たるんですね。占いは信じる人生になりそうです。
 
 生徒のみなさんの中には、「そうそう!」と共感できることがたくさんあったのではないでしょうか。少しくだけた表現ですが、自分の感じたことや考えたことを素直に生き生きと自分の言葉で表現できているのが素晴らしいです。書くということは自分の考えを見つめることにもつながるので、ぼんやりしていたことがはっきりすることもあります。ぜひ、生徒のみなさんにも自分の言葉で書く習慣を身につけてもらいたいと感じました。

 最後に、今日から再開された学校生活ですが、まずは安全確保を第一に教育活動を行っていきます。また、休校により遅れている学習内容については、夏休み期間の短縮などを検討しているところです。学校行事等についても随時検討していますが、状況を見ながら判断をしていく予定です。決定次第、連絡をさせていただきます。
 今後も様々な制約や急な変更等が起こり、ご理解やご協力をいただくことも多くなるかと思いますが、ご家庭との連携を密にし、生徒が楽しく充実した学校生活を送れるよう、教職員一同精一杯努めてまいります。引き続きよろしくお願いいたします。