11月22日 校外での学び

 11月も半ばを過ぎ、朝の佐伯には濃い霧が立ちこめるようになりました。冬はそこまで近づいてきています。
 佐伯中学校では、昨年度から自主性を育てたり仲間と協働する意識を育てたりする目的で学級活動の時間を授業以外の時間に位置づけています。主に話し合い活動を中心に実施していますが、やり方は学年ごとに異なっています。学級の「月目標」を決め、取り組み、それを振り返り次月の目標設定をすることは、共通して実施していることです。3年生の教室には、「1回1回集中して自分の苦手なところを勉強する」という11月の目標が掲げてあります。苦手なことは後回しにしてしまいがちですが、敢えてそこに挑戦しようという、受験生としての自覚を感じました。

 このように、生徒達は日々の学習を積み重ね成長を遂げていますが、この一月は外部の力をお借りして学ぶ機会にも多く恵まれました。
 10月中旬から下旬には、1年生は長島愛生園での研修、2年生は渋染一揆のあった場所等での現地研修、3年生は広島・山口方面への修学旅行と、校外での研修・旅行を行いました。その後、2年生は3日間のチャレンジワークも実施することができました。校外での活動や学びは、日頃の生徒の学びをより深く刻み込むことにつながります。また、11月中旬には、「あすチャレ!School」でパラリンピック競技である車いすバスケットボールの体験を、社会教育課主催の「おんかつアウトリーチ」ではプロのマリンバ奏者とピアニストの演奏を聴く機会をいただきました。本物のもつ力に触れる経験は、生徒の心の成長に大きく影響することと思います。
 

「あすチャレ!School」の生徒の感想を一部紹介します。
○ パラリンピック選手は、いろんな辛い経験をしている中であきらめず頑張って、世界で活躍していてすごいと思った。自分も簡単にあきらめない人になりたいと思う。 3年生男子
○ 車イスバスケットボールを通して加トちゃん(講師の加藤さん)は自分を知ってほしかったんだと思う、多分。障害者とかそうじゃないとかは関係なく、互いをよく知ることが大切だと思った。 2年生男子

 佐伯中の生徒達は素直で柔らかい心で様々なことを受け止め、もっともっと豊かな人に成長してくれることと思います。支えてくださる皆様、本当にありがとうございます。