2月22日 挑戦すること
2月21日、北京で行われた冬季オリンピックが幕を閉じました。日本は18個のメダルを獲得し、過去最高の成績だったということです。ルールの問題やドーピング問題などすっきりと楽しめない面もありましたが、どの種目においても選手のひたむきに戦う姿には、自然と胸が熱くなりました。
試合後の選手のインタビューを聞いていると、心に残る言葉がたくさんありました。中でも考えさせられたのは、羽生結弦選手の「努力って報われない」という言葉でした。オリンピック3連覇が期待されるプレッシャーの中で黙々と練習を積み重ねていくことは、私達には想像もできない心理状態だと思います。その極限の状態で本番を迎え、アクシデントに見舞われて自分の本来の演技ができない。今まで積み上げてきたことは一体何だったのか、という気持ちになるのも仕方がないことかもしれません。しかし、フリーの演技では4回転半のジャンプに挑戦し、成功とはいかないまでも世界で初めて4回転半のジャンプを跳んだという事実(=記録)が残りました。
他の種目でも日本人に限らず、多くの選手達が自分の限界に挑戦する姿が印象的でした。4年に一度の大舞台であるオリンピックという場で、自分を信じて果敢に挑戦していくことは並大抵のことではないと思います。その裏にある練習や自己管理等、「ここまでやった」と言い切れるものがあるからこそ、のびのびと挑戦することができたのではないでしょうか。そのような挑戦をしたら、たとえ失敗したり結果が伴わなかったりしても、必ず次に進む道が拓けるのだと思います。選手たちの清々しい表情を見て、確信するものがありました。
中学生も成長の過程の中で、挑戦すべき時が必ず訪れます。今、3年生は自分の進路決定のために、目標に向けて挑戦を続けています。いつその時か来るかは誰にも分かりませんが、来たるべきその時に備えてしっかりと準備をし、思い切り挑戦できるような生徒になってもらいたい、と閉会式を見ながら考えていました。
「努力は報われないこともあるが、必ず未来に繋がるものだ。」オリンピックから学ぶことはたくさんありました。今度はパラリンピックです。楽しみですね。