個人の成長 集団の成長

 令和4年10月1日、学び館サエスタにおいて冴希祭(文化祭の部)を開催しました。今年のスローガンは「冴気力~うちら感謝と元気を届けることが好き~」。保護者の方には時間ごとの入れ替え制での対応をお願いしましたが、参観人数の制限もほぼない状態で、ご家族や地域の方に生徒の頑張りを見ていただくことができました。まずは、多くの方に足を運んでいただいた事への感謝と、実施にあたり施設の貸出や様々なバックアップをしてくださったサエスタの職員の皆様への感謝をお伝えしたいです。本当にありがとうございました。

 様々な学校行事がありますが、体育会と文化祭は全校生徒一丸となって取り組む行事であり、準備や練習の過程も含め、生徒が大きく成長する機会でもあります。今回の文化祭に至る過程も例外ではありませんでした。
 文化祭の部では、「地域とつながる活動」と「チーム合唱」という大きな二つの柱があります。それぞれを同時進行で進めていくので、生徒達の準備や練習にはあまり余裕がありませんが、よりよいものにするために、3年生を中心にしながら前向きに、そして楽しそうに取り組む姿が数多く見られました。準備不足や時間不足を痛感し、苦しい思いをした生徒もいましたが、最後まであきらめずにやり通すことができており、当日、全てが終了した時の晴れ晴れとした表情から、やりきった自信を感じることができました。
 生徒の振り返り(抜粋)を各学年から一つずつ紹介します。
○ 文化祭で何をしたらいいのか分からなかったけど、委員会の人と協力し、地域の人に感謝と元気を届けるために自分が今できることを考えて動き、最高の文化祭になるようにがんばりました。自分だけが頑張るのではなくみんなで頑張ることに気付き、この文化祭で仲間を思いやる力を身につけたと思います。                    【1年生】
○ 今回の文化祭を通して、改めて自分達がたくさんの人に支えられていることを感じた。文化祭を開催してくださった先生方やサエスタの方々、見に来てくださった地域の方々には、日頃から感謝を伝えていきたいと思った。また、吹奏楽の練習では、前よりも1回1回を大切にできるようになったと思う。部活だけでなく、いろんなものの1回1回を大切にしていきたい。       【2年生】
○ 最初は「もう始まるのか」とめんどくさがっている自分がいたけど、段々と楽しいと感じて嫌がっている自分が消えていき、嫌がっていたことも一生懸命している自分がいた。だから何でもめんどくさいと思わず、ポジティブ思考で頑張っていきたい。気合いがあれば、何でも頑張って成功できると感じた。           【3年生】
 振り返りの中で、生徒は自分の成長を感じていました。個々の生徒の成長は集団としての成長につながっています。今まで以上に人とのつながりを意識したり、自分から動くことを意識したりと、一歩前進したと感じる場面が見られます。また、文化祭の翌週にあった朝礼で歌った校歌の歌声は、今年度1番の素晴らしさでした。このように、行事を通して得た成長を日常につなげることを意識しながら、日々歩み続けたいと思います。保護者の皆様、地域の皆様の支えにより、大きな収穫がありました。ありがとうございました。