7月19日 元気・勇気・夢

 大リーグのオールスターゲームに大谷翔平選手が投打で出場するという、歴史的な快挙を成し遂げました。遠いアメリカの地で日本人選手が活躍することは、全く野球に縁のない私のような者でも、心が弾む元気の出るニュースでした。
 なぜ彼が若くしてこのような快挙を挙げたのかが気になり調べてみると、高校生の時に目標達成のためにマンダラートというツールを使って、やるべきことを明確にしたということがわかりました。
 マンダラートは九つの枠がある正方形を九つ並べてあり、1番真ん中に自分が最も達成したい目標(8球団からドラフト1位)を記入し、そのために必要なことを周りの八つの枠に記入します。その八つの項目をそれぞれの外側のマス目の中心に書き、そのためにやるべきことや必要なことをその周りに書き、大谷選手は実行していったということです。
 とても面白いと感じたのは、下の段の真ん中に「運」を挙げていることでした。「自分の努力で運がよくなるのだろうか?」と疑問に感じたのですが、「運」を中心にしたマス目を見てみると、「あいさつ」「ゴミ拾い」「部屋そうじ」「道具を大切に使う」「審判さんへの態度」「プラス思考」「応援される人間になる」「本を読む」という8項目が挙げられていました。野球に直接関わらないことも多く、高校生大谷君の視野の広さに驚きました。
 また、オールスターゲームの試合外での大谷選手の行動(落ちていたゴミを拾った、試合後にファンからサインをねだられ鞄を足下に置いて丁寧に対応した等)がアメリカのマスコミから賞賛されているという記事をちょうど読んだばかりだったので、プロになっても高校生の時に考えたことを継続して実行していること、野球でもそれ以外でも「パーフェクトガイ」と言われているが最初からそうだったわけではなく、自分の運を高めるために続けてきたことであること等を垣間見ることができました。そして、成果を上げるためには、少なからず努力を続けることが必要であり、諦めずに続けた人こそが何かをつかみ取っていくのだと感じました。
 生徒の皆さん、いよいよ夏休みが始まります。あなたはどんな夏休みにするつもりですか?全員が大谷選手になるのは難しいと思いますが、自分で決めたこと(夢=未来の目標)をやりきって、充実した夏休みにしてください。