令和2年度の終わりに 3月23日

 令和2年度が終わりました。休校明けからのスタートも束の間、再度の休校となり、先が見えない中で、生徒や保護者の皆様には大変不安を感じさせた1年間でした。様々な行事について中止や延期、規模の縮小の判断をせざるを得ず、学校教育の意味について考えさせられた1年でもありました。やむを得ないこととは言え、十分なことができなかったかもしれない、もっとできることがあったかもしれないと振り返っています。

 去る3月12日に卒業証書授与式を行いました。昨年度は学校を会場に行いましたが、今年度は例年どおりにサエスタで実施することができました。来賓の方の参列はありませんでしたが、保護者・在校生・教職員に見守られる中、卒業生が旅立ちました。
 代表生徒の答辞に在校生に向けてこのような言葉がありました。
 「私たちは冴希祭の計画や練習などを通して、目的をもって取り組むことの大切さを知りました。何のためにするのか、一つ一つ考えるようにしてみてください。そして、今まで積み重ねてきたものを引き継ぎ、新しいことに挑戦していってください。」苦しい1年だったと思いますが、その中で大切なことに気付き、実践し、力をつけてくれていたのだと、救われたような気持ちになりました。
 やはり、子どもたちの力は素晴らしいです。その力を少しでも伸ばせるように、今年度を振り返り、思いを新たに次年度に向かいたいと思います。
 保護者や地域の皆様、一年間、大変お世話になりました。来年度も引き続きご支援いただきますよう、お願いいたします。