オリンピックから学ぶ

 暦の上では立秋が過ぎたものの、今年もまだまだ残暑厳しい日が続いてい ます。それでも日没後は外に出ると幾分過ごしやすくなり、季節は少しずつ 秋へと移り変わっています。生徒のみなさん、カレンダーとともに心は新学 期モードに切り替わってきているでしょうか。

 1学期の終業式では「自分で目標や計画を決めて実行すること」「自己管理できる自分になること」について伝えましたが、少しでも意識して「去年よりも有意義に過ごせた夏休み」となっていたら嬉しいです。うまくいった人もいかなかった人も、新学期という一つの節目を利用して、自分を成長させる目標を立て、新たなスタートを切りましょう。

 私自身を振り返ってみると、前半はオリンピック観戦にはまりました。体操、バレーボール、バスケットボール、柔道、レスリング、スケートボード、陸上競技、バドミントン、卓球など…スポーツニュースの編集された映像ではなく、流れも観たいと多くの競技をLIVEや録画中継で観戦しました。オリンピックという大舞台は、いわばドラマのクライマックス。選手一人一人にそこに立つまでの物語があるからこそ、気迫のこもったプレーや笑顔と涙に胸が熱くなり、勝敗やメダルの有無に関係なく感動とパワーをもらいました。また、試合後の立ち振る舞いやコメントも含め、他の選手へのリスペクト、困難やプレッシャーを乗り越える心のもちよう、支えてくれた人への感謝など、競技力だけでなく、メンタル・人間力のすばらしさが感じられる場面も多々ありました。

 このオリンピックから、大人も子どもも人としての生き方や考え方、学ぶべき要素がたくさんある気がします。「ブレない目標設定とそこから逆算した日々の過ごし方」「失敗や困難に直面しても、諦めず他人のせいにせず粘り強く取り組み続ける姿勢」「ともに励まし合いながら高みを目指す仲間やライバルの存在」「支えてくれる人々や仲間への感謝、思いやり」など、挙げればきりがないかもしれません。みなさんはオリンピックから何を感じ、何を学びましたか?

 1年間で最も長く、初めて小中合同で行う咲笑希祭(文化祭)をはじめ行事も目白押しの2学期。今度は自分たちが、それぞれ夏休みの学びを活かし、目標に向けて努力し、困難を乗り越え、そして楽しみながら1日1日を積み重ねていく番ですね!