春、次のステージに向けて
秋に園小中合同で作った花のプランターには色とりどりのビオラが咲き誇り、その脇でチューリップも徐々に存在感を増してきました。いよいよ春到来です。
3月12日に挙行した第65回卒業証書授与式では、18名の卒業生がそれぞれの3年間を振り返り、新たなステージでの自分を思い描きながら佐伯中学校を巣立っていきました。壇上から見る卒業生のまっすぐな眼差しや凜とした態度はもちろん、在校生の式に臨む姿勢も立派で、式後のセレモニーも含め、本校の生徒たちの良さや成長を改めて感じました。新たな環境でスタートを切る卒業生が、夢や目標に向かって、自分らしく充実した人生を歩んでいくことを心から願っています。
<生徒のみなさんへ>
令和5年度が終わりました。みなさんはこの一年間、一人一人の持ち味を発揮しながら、仲間とともに様々なことに取り組み、力を伸ばしてきました。その中で4月に伝えた「新たな自分に出会うためのチャレンジをすること」「みんなのチャレンジを応援できる集団であること」は意識できたでしょうか。小さなことでも何かに挑戦できた人は、結果はどうあれ自分の成長につながっているはずです。うまくいったこともいかなかったことも同じくらい価値があり、そこで考えたり悩んだりしたことも含め、すべてが次のステップに向かうための学びとなります。
ところで、東京の桜の開花には『600℃の法則』というものがあり、「その年の2月1日以降の最高気温を足していき、その累積が600℃を超えた日に桜が開花する」のだそうです。桜は開花に適した気温に達すれば急に咲くのではなく、秋に芽ができてから時間をかけてしっかり準備しているのです。人も同じように、夢や目標に向かって努力しても、その成果がすぐに表に現れるわけではありません。ここぞというときに向かって準備・努力を積み重ねていくことが大切です。
今年度を終える今、1年を振り返って自分のがんばりや成長を確かめるとともに、新年度の自分を思い描き、次のステージで良いスタートが切れるよう、しっかり準備をする春休みにしてください。
<保護者、地域の皆様へ>
この一年間、様々な行事や活動で生徒が頑張る姿を見て、やはり子どもたちの力は素晴らしいと感じることが度々ありました。と同時に、それは子どもたちを支え励まし、また応援してくださった保護者の皆様、地域の皆様のご理解とご支援があってこそだと感謝しております。本当にありがとうございました。新年度も、家庭や地域、園、小学校との連携をさらに深めながら、よりよい学校づくりに努めてまいります。今後とも本校教育活動へのご理解ご協力をよろしくお願いします。