振り返り、そして次へ
8月28日、まだ猛暑の中始まった2学期も12月22日で終了です。夏~秋~冬と3つの季節を駆け抜けた117日は、生徒のみなさんのがんばりや笑顔が光った充実の学期だったように思います。将来の自分や地域について考えたチャレンジワークや中学生子ども議会、人の輪を紡ぎたいと取り組んだ冴希祭(文化祭の部)、世代交代となった備前東地区総体や演奏会活動、生徒会役員選挙、差別の不条理さや自分の生き方を考えた人権学習、本物に触れ大いに刺激を受けたおんかつ(アウトリーチ)や各種出前授業、新しい地域貢献の形を試みた園小中合同ボランティアなど、さまざまな行事や活動を通して学びや成長がありました。また、特別な場面だけでなく、日々の授業の中で、時には仲間と楽しく、時には一人で黙々と課題に向かう姿も印象的でした。そんな一つ一つ、毎日の積み重ねが、今の「自分」を創っています。学級での振り返りは終わっていますが、年末という節目を迎える今、もう一度さまざまな角度から自分を振り返り、できたことやできなかったことを整理し、新しい年の目標へとつなげてほしいと思います。
また、このように生徒が無事2学期を終えられたのも、保護者の皆様、地域の皆様の支えがあってこそだと、心より感謝しております。学校の取組を理解し応援してくださったこと、生徒をフォローし背中を押してくださったことが、生徒の成長や生徒自身の地域への思いにつながっています。今後も、家庭・地域・学校が一体となって子どもを育んでいけるよう、思いや情報を共有しながら「地域とともにある学校づくり」を進めていきたいと思います。
2023年は、「ヒット商品番付」の東の横綱にチャットGPTに代表される「生成AI」が、英科学誌ネイチャーが選ぶ、科学に重要な役割を果たした「今年の10人」にも、「チャットGPT」が人以外で初めて選ばれました。確かに、科学の発達は目覚ましく、私たちの生活を便利にしてくれています。しかしながら「本当の豊かさ」は科学技術だけでは育めないとも感じています。これからの社会を自分らしく生きていくためには、人生の中で出会うさまざまな人とのつながりや、そういう人たちとともに新しいものや価値観を生み出していく喜びといったことが必要だと思うのです。だからこそ、学校では、体験活動や多様な人と出会う機会、地域とつながる活動を大切にしていきたいと考えています。
生徒のみなさん、例年より少しだけ長い冬休みです。家族や親戚との会話や手伝い、普段はできないことをしっかり楽しみながら、3学期に向け目標を定め、心身を整えて、新年の良いスタートが切れるよう有意義に過ごしてください。