9月21日 伸びる生徒の姿

 2学期が始まり一月が経ち、今年度も半分が終わりました。「ウィズ コロナ」と言われる中、日々の教育活動や行事を重ねてきましたが、例年のように計画的にはできていないことも数多くあります。私達教職員も、どうするのが生徒の成長につながるのか、日々悩みながら準備を行っています。

 この2学期始めに、生徒の作文や弁論文などを読んだり聞いたりする機会が多くありました。そこで感じたのが、一人一人の生徒の成長でした。普段、じっくりと生徒と話をする機会が少ない私ですので、個々の生徒がどんなことを考えているのかを普段の行動から察することが多いため、生徒の考えや気持ちをダイレクトに感じることのできるまたとない機会でした。
 中学生というのは、子どもから大人へと大きく成長を遂げる時期です。中学校の教員になり、この大きな成長の場面に立ち会えることが最も嬉しいことだと感じています。昨年度からの制約の多い学校生活(家庭での生活も同様だと思います)ですが、そんな状況にあっても、確実に生徒達は成長を遂げていることを実感しました。特に2・3年生は、昨年度と比較して、社会全体の課題と自分がどう向き合うかを考える等視野が広がったり、自分自身の内面に向き合い客観視したりと、「大人に近づいているな」と感じることが多くありました。恐らく1年生も、昨年の担任の先生が見たら成長ぶりに驚かれるのではないだろうかと思っています。生徒の伸びる力というのは素晴らしいと実感しました。

 この生徒の成長に負けないよう、我々教職員も進化(深化)していかねばならないと思いを新たにしています。2学期はたくさんの体験を積むことのできる学期でもあります。感染への不安感は常につきまといますが、生徒にとって新たな学びがもたらされるよう、工夫をしながら共に学ぶ場をつくっていきたいと思います。保護者の皆様や地域の皆様にご協力をお願いすることも多くあるかと思いますが、温かく見守っていただけると幸いです。