嫌なことはやらない!?

 あじさいが美しい梅雨の季節がやってきました。この時期は、体のだるさ や頭痛、眠気を感じたり、やる気が起きなかったりと、不調に陥る人が少なく ありません(総じて「梅雨ダル」と言うらしいです)。これは、低気圧や湿気、 気温差からくる自律神経の乱れによると言われ、改善には「睡眠時間の確保」「バランス良い食事」「適度な運動」「お風呂でリラックス」など、いつも以上に規則正しい生活を意識することが大切です。時には、好きな音楽を聴いたり「推し」や「癒し」になるものを眺めたりして気分を上げるのもいいかもしれません。ズルズルと不調の沼にはまってしまうのではなく、原因と向き合って改善を図り、明るく梅雨を乗り切れるといいですね。

 ところで、気象とは関係なく、やりたくないことや苦手なことと出会ったとき、みなさんはどうしていますか?私は最近「やりたくないことはやらない」ことを肯定する風潮に少し疑問を感じています。確かに、心身を病むまで我慢することはないですし、時にはやらないことを選択することも必要です。ただ、いつも嫌なことから逃げていると、逃げ癖がつき、成長や自信をつける機会を失ったり、信用を無くしたり、何事も長続きしなくなったりします。学校ではその影響が自分だけに収まらないこともあります。まずは、なぜやりたくないのか(自信が無い、失敗したくない、やり方がわからない、やるエネルギーがない、やる価値を感じない、面倒なだけ…)、自分の心と向き合い、今やらないことがどんな未来に結びつくのか、そのリスクを考え承知した上で、より良い行動を選択することが大切です。

 5月31日に開催された冴希祭(体育会)では、チーム対抗の競技も全校で一体となって表現する演技も、生徒たちは練習の時より数段いいパフォーマンスで、観客に笑顔と元気を届けました。運動やダンスがあまり得意ではない、好きではない人もいたかもしれません。それでも、3年生を中心に自分たちで考え、できることに精一杯取り組む中で、一人一人が達成感や自分の成長を実感できたのではないかと思います。

 「今の自分が未来の自分を創る!」嫌なことや面倒なことともきちんと向き合い、ちょっとしんどいことも乗り越えながら、自分の可能性を広げ成長していける佐伯中生徒であってほしいと思います。

 最後になりましたが、今年も保護者の方や小学生、卒業生を含む地域の方が選手・役員として参加してくださったことが、冴希祭(体育会)の成功につながりました。強風の中ご観覧・ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました!