「バトンを受け継ぐ、つなぐ」
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「2025東京・世界陸上」では、連日手に汗握る熱戦が繰り広げられましたね。 基本的には個人戦の陸上競技ですが、切磋琢磨する仲間をはじめ、家族 やコーチ、トレーナー、大観衆の声援など、支え応援してくれる人々とのつな がりを感じる場面もたくさんありました。そして、最もつながりを感じられる 種目といえば、やはりリレーでしょうか。仲間を信じて受け取り、次へと託す 思いのこもったバトンには、単なる道具以上の意味がある気がします。
中学校では、学校の中心的な役割が3年生から2年生へと移行するタイミングを迎えていますが、それはちょうどリレーでバトンがつながれていく場面と重なります。
バトンを「受け継ぐ」とは、単に役割を引き継ぐことではありません。そこには、卒業生も含め先輩たちが大切にしてきた工夫や努力、仲間とともに積み重ねてきた思いが込められています。その思いをしっかりと受け止めることが、真の意味での「受け継ぐ」ことなのだと思います。一方で「つなぐ」とは、受け取ったものをそのまま渡すのではなく、自分なりの工夫や新しい視点を加え、仲間と力を合わせながら、後輩に安心して任せられるより良い形に整え、次に渡していくことです。
こうした「受け継ぐ」「つなぐ」の積み重ねが、学校の伝統や文化を創っていきます。そしてそれは、保護者や地域の皆様の温かい見守りや励ましがあってこそです。何気ない声かけや応援の言葉に、生徒たちは元気や勇気をもらい、また「さえきふるさと夏祭り」がそうであったように、地域の行事に参加する中で、「自分は地域の一員なんだ」と感じることができています。
これからも学校が、生徒一人ひとりが受け取ったバトンを大切にし、未来へとつないでいく場であるとともに、地域の方の思いや伝統がつながっていく場にもなるよう、家庭や地域と手を取り合い、子どもたちの挑戦、成長できる環境を育んでいきたいと思います。
今、咲笑希祭(文化祭)に向け、準備や練習が本格的になりつつあるところです。こうした行事や生徒会活動、日々の学校生活、3年生は自らの姿を見せながら、どのような思いを込めてバトンをつなぎ、フォローしていくのか、1・2年生は受け継いだものをどこへ向かって(何を目標に)どう進化させていくのか、しっかり思いをつなぎながら進んでいきたいと思います。 10月18日(土)にサエスタで行われる2回目の小中合同咲笑希祭では、そんな生徒の頑張る姿を是非ご覧ください!!