視点を変えてみる

 今年も梅雨の時期がやってきました。梅雨というと「じめじめする」とか「雨ばかりでうっとうしい」などとマイナスイメージが先行しがちです。でも、雨上がりで輝きを増した木々や色とりどりのあじさいの花、虹といった雨ならではの美や、雨音のリラックス効果、農作物の生長促進、水不足の解消など、梅雨の良さもたくさんあると思いませんか?梅雨のマイナス面だけでなくプラス面を考えたり知ったりすることで、見方が変わってくるのではないかと思うのです。

 「嫌だ!嫌いだ!」と思うことでも、視点を変えてみたり、意味を考えたりすると見方が変わってくることは日常生活において他にもあるはずです。生徒のみなさんには、ものごとのデメリットばかりに目をやるのではなく、多様な見方をし、メリットや「なぜそうなのか?」を考えられるようになってほしいと思っています。佐伯中学校も、少人数ゆえにできにくい活動は確かにありますが、きめ細かい関わりやより多くの人のリーダー経験や活躍の場の保障など、少人数だからこそできることもたくさんあります。

 そんな小規模校の良さを生かした冴希祭(体育会の部)が、6月1日に実施されました。縦割りチーム対抗の競技も全校で一体となって表現する演技も、仲間との絆を深めながら精一杯パフォーマンスし、生徒一人一人が輝いた体育会でした。3年生は最上級生として、行事の成功を目指して全体のことを考えた自覚ある言動が取れ、2年生は3年生をサポートしながら1年生のことも気にかけ、1年生は初めてながら自分たちのできることに精一杯取り組む、そんな一生懸命な姿が随所に見られました。そして、それぞれの立場での頑張りや苦労、気付きや次への決意を共有することができた「振り返りの会」、その後3年生から各学年に贈られた「ありがとう」メッセージと、成長を実感でき、自己肯定感の向上にもつながる佐伯中らしい体育会の締めくくりとなりました。

 また、今年も保護者の方や小学生、卒業生、小学校の先生が競技に参加してくださったり、保護者の方が競技補助をしてくださったり、地域の方にもご観覧いただいたりと、「地域とつながる体育会」としての意味も感じることができました。暑い中ご観覧・ご協力くださった皆様、ありがとうございました!これからも、佐伯中学校、佐伯地域の強みを生かしながら、生徒の力を伸ばし、地域の活性化に貢献できるよう努めてまいります。

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