12月24日 充実の2学期が目に見える成長に

 8月27日に始まった2学期が12月24日をもって終わりました。120日(授業日は81日)という長い期間でしたが、終わってみるとあっという間だったように感じます。
 2学期の始業式の頃は、まだパラリンビックの開催中でした。頑張っている選手から勇気や元気をもらっていたものの、新型コロナウイルス感染症が流行中で、一度延期した修学旅行の再度の延期、チャレンジワークの延期を余儀なくされました。毎朝の健康観察や日々の消毒作業なども行いながら、日常の教育活動を何とか進めようと、教員・生徒ともに緊張感をもって過ごしていたように思います。
 しかし少しずつ状況がよくなり、10月には、家族の方に参加していただいた冴希祭(文化祭の部)、広島・山口方面への修学旅行、1・2年生の校外での人権学習等を予定通りに行うことができました。また11月には、2年生のチャレンジワーク、東京からの講師を招いての「あすチャレ!School」・人権集会も実施することができました。12月に入ってからも、高等学校の先生による出前授業や東備消防署の協力での避難訓練、警察から講師を招いての薬物乱用防止教室・非行防止教室等、たくさんの学習の機会を得ることができました。
 その一つ一つの経験が、思春期のまっただ中にある生徒達に大きな影響を与え、成長を促したのは言うまでもありません。英国の政治家でもあり考古学者・冒険家でもあったジョン・ラボックの言葉に「他人と比較して他人が自分より優れていたとしても、それは恥ではない。しかし、去年の自分より今年の自分が優れていないのは立派な恥だ。」というものがありますが、生徒達は確実に去年よりも大きな成長を遂げています。個々の生徒により成長の度合いや方向は様々ですが、「少しずつ大人に近づいているな」と感じる瞬間がよくあります。通常通りの教育活動が行えたことに感謝するとともに、この2学期に播いた種を3学期にしっかりと育てていきたたいと思います。
 生徒の皆さん、短いけれど楽しい冬休みです。楽しむ時にはしっかり楽しんで、その分3学期の準備もきちんとし、新しい年をよい形でスタートさせましょう。