~思いを伝える~

 6月1日、前日の天気とはうってかわって爽やかな天候に恵まれて、第60回佐伯中学校体育会を開催することができました。多くの皆様に足を運んでいただき、生徒の頑張りを見ていただき、本当にありがとうございました。紙面を借りてお礼申し上げます。

 「体育会」というと、日頃の保健体育科の学習の成果発表の場というイメージですが、本校の体育会は「地域とつながる体育会」をベースに中学校から地域の方に元気や笑顔を届けるという目的もあります。
 その目的に向かって、3か月以上前から準備に入り今日の日を迎えた生徒たち。特に3年生を中心としながら、どうすれば楽しんでいただけるかを生徒たちが考え、行動に移し、うまくいかずに修正することを経て、体育会当日を迎えました。
 まだまだ練習不足や準備不足の点はありましたが、当日、生徒たち全員が自分のベストに近いパフォーマンスを見せてくれました。そのパフォーマンスの裏には、自分のため、仲間のため、そして地域の方へ元気を届けるためという思いが詰まっており、それは閉会式での生徒会長河野君のあいさつでも語られました。

 私たち教員は、「想いを伝えるためには、きちんと言葉で伝える」ということを日頃指導しますが、体育会での生徒の姿を見ながら「言葉がなくても伝わることがある」ということに気づかされました。本当に真剣に取り組む姿からは、そこにある想いが伝わります。しかし、本当に真剣でなければ伝わらないものでもあります。そのことを、体育会の体験から学び、次につなげてほしいと願っています。

 今後も、佐伯中学校は地域とつながる活動を継続していきます。学校がお力を貸していただきたいときにはアナウンスをさせてください。また、地域の皆様から「中学生の力を借りたい」ことがあれば、学校までお知らせください。
今後もよろしくお願いいたします。

~想いを伝える~

体験に勝るものなし ~宿泊行事を終えて~

 4月23日~25日に行われた修学旅行をかわきりに、1年生の閑谷研修、2年生の広島研修と泊を伴う行事が終わりました。中学生時代に家庭から離れ友達と過ごす宿泊研修は、私たちが子どもの頃から行われており、保護者の皆様もいろいろな思い出をお持ちのことと思います。

 さて、この宿泊行事ですが、学校で行う様々な教育活動のもとになる学習指導要領にはこのように示されています。

(4)旅行・集団宿泊的行事

    平素と異なる生活環境にあって、見聞を広め、自然や文化などに親しむとともに、

  よりよい人間関係を築くなどの集団生活の在り方や公衆道徳などについての体験を積

 むことができるようにすること。

   

 生徒たちは、それぞれの宿泊行事に向けて目標を立て、達成できるように準備からしっかり取り組みました。

 学年の宿泊行事の目標

  1年 「ミッキー」~前向き 積極的 協力的~

  2年 「remember」~平和な未来のために自分たちができること~

  3年 「学楽両道」~旅の出会いは一期一会~

 当日も含め、準備の段階からたくさんのがんばる姿を見ることができました。うまくいかなかったこともありましたが、その体験も含めて普段の学校生活だけでは学べない何かを掴んでくれたことと思っています。その学びは日常の学校生活やこれからの様々な行事に活かし、更に磨きをかけながら、よりよい社会をつくるための基礎となる力を育てていきます。

 普段の学校生活だけでなく多くの学びがある学校行事です。生徒たちが大きく飛躍できるよう、教職員一同ねらいを明確に指導にあたってまいります。生徒への温かい言葉掛けがさらに生徒の活動の原動力になります。応援よろしくお願いいたします。

「自分と他人を大切に!」

 校長として着任した松井 啓子(まつい けいこ)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。4月に赴任してまだ数日ですが、素直な生徒たちや温かい地域の皆様に元気をいただいています。特に生徒の歌声は素晴らしく、聴く度に「よし、この生徒たちと佐伯中の高みを目指すぞ」と決意を固くしています。

 さて、4月8日に始業式、11日に17名の新入生を迎え、全校生徒61名で平成31年度が始まりました。生徒たちは「がんばるぞ」という気持ちが表情に満ちあふれており、そのやる気に応えられるよう、教職員一同気持ちを引き締めたところです。まずは、目前に迫っている宿泊行事や体育会の成功を通して、自信や自己肯定感を高めようと、様々なプロジェクトを進めています。

 始業式、入学式では「自分と他人を大切にしてもらいたい」ことを生徒に伝えました。自分の軸で物事を考えていた生徒が他人という軸を意識することにより、これまで気づかなかったことに気づいたり、新たな視点で物事を考えることができるようになります。そのことを通して、他者とともによりよい社会をつくっていこうとする意欲をもった生徒に育ってほしいという願いを持っています。

 地域に開かれた学校として、前任の香山校長が培われた「地域連携」を受け継ぐとともに、新しい時代に対応できる「生きる力」を備えた生徒の育成に注力してまいります。

 保護者をはじめ地域の皆様、これまで同様、本校教育の推進にお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

 

「30年度の終わりに寄せて」

 寒暖の変化が激しい中にも,桜の便りが聞かれるようになり,春の心地よい暖かさを日一日と感じるようになってきました。先日挙行しました第60回卒業証書授与式では卒業生18名が,自分達が精一杯頑張った足跡を振り返り,溢れる思いを歌声に託し,胸を張って卒業していきました。義務教育を終え,新たなスタートを切る卒業生達が若者らしく大きな夢を持ち,こつこつと努力を積み重ね,それぞれの夢の実現を目指してくれることを願っています。

<生徒のみなさんへ>

 激変していく社会を主体的に生きるためには,挑戦し続けるという姿勢が大切です。ある哲学者は,「脱皮しない蛇は滅びる」と言いました。「脱皮」とは,新しい自分になることです。今まで自分を守ってくれた衣を脱ぎ捨てることには,恐怖が伴います。しかし,成長とは,失敗しないことではなく,うまくいかないことがあってもあきらめずに行動していくことです。新年度も他者と協働し,挑戦し続けてほしいと思います。そのためにも,今年1年をふり返り,自分がどれだけ成長できたのか。次に自分は何をしなければいけないのか。自分を見つめ直し気持ちも新たにスタートができる春休みにしてほしいと思います。

<保護者・地域のみなさまへ>

 本日平成30年度の修了式を迎えました。生徒達はこの一年,様々な活動に仲間と力を合わせ,一生懸命に取り組み,その力を伸ばし,発揮してきました。授業を大切に取り組んできたこと,全校が力を合わせて取り組んだ体育会や文化祭,部活動など,仲間の大切さ,協力することの大切さ,困難から逃げずに立ち向かうことの大切さを学び,行事の一つ一つを節目にしながら,一人一人が成長の足跡を残しました。中でも,『地域とつながる活動』は,式辞だけでなく,送辞,答辞,保護者の謝辞にもフレーズがでるほど,佐伯中学校の新しい伝統として認知されたと思います。来年度は,この活動がベースになって,「地域学校協働本部事業」が展開されます。新年度が一層充実した学校となるようさらに努力していきたいと思っております。最後に,この一年間,本校の教育活動に,温かいご理解とご支援をいただきありがとうございました。今後とも,佐伯中学校の教育活動に応援をよろしくお願いします。

「弥生3月に思う」

 暖かい風と明るい陽ざしに春の訪れを感じる頃となりました。弥生3月,生物にとっては躍動の季節。でも,学校は別れの季節。なぜなら,10日後には卒業式を迎えるからです。光陰矢の如しと言いますが,振り返って見るとあっという間に過ぎていった1年だったような気がします。

今年度は,「地域とつながる活動」とともにありました。一つ一つは小さい取組だけれど,活動の度に『地域の方に笑顔と元気が届いている』と実感できる場面がたくさんあり,『みんなの力は地域を動かすことができる』ということが実証されました。地域の方の笑顔と元気で,取り組む自分たちも笑顔と元気になり,達成感や感動を味わったのではないでしょうか。きっと4月よりも成長した自分を感じているのではありませんか。それこそが自己肯定感の高まりなのです。でも,まだまだです。心の成長にはゴールはありません。さらに,次なるステージでも,向上心をもち,自分のため・友のため・家族のため・地域のためにチャレンジしてほしいと願っています。

 結びに,3年生の保護者の皆様にお礼を申し上げます。中学3年間,思春期という難しい年頃の子どもたちへの接し方や対応の仕方に苦労された保護者もおられたのではないでしょうか。それでも粘り強く寄り添い続け,温かく見守っていただいたからこそ,少しずつ変心し,成長してきた子どもたちが,まもなく中学校を巣立ち,18通りの道を歩み始めます。この3年間,至らないところも多々あったと思いますが,皆様のご理解とご協力があったからこそと教職員一同心より感謝しております。本当にありがとうございました。

~生徒のみなさんへ~ 

 卒業式。今年度は18名の3年生が思い出をいっぱい心に刻み,新しい世界に羽ばたきます。卒業式について書いた文章に出会いました。紹介します。

3年生:成長した自分を最も輝かせる日です。そして,大人への階段を1段                   上り,新たな目標に向かい決意をする日です。

2年生:これまでお世話になった3年生に感謝の気持ちを態度で表す日です。                そして,佐伯中の未来を託された責任を心に刻む日です。

1年生:入学以来感じてきた3年生のすごさ・偉大さを再確認する日です。                そして,先輩になることを自覚をする日です。

 最後に,卒業式は1年の中で,一番「ありがとう」が似合う日だと思います。そして,笑顔や涙のある光景の中で,素直になって「ありがとう」って言ってみませんか。心で思っていることを言葉にすること,これこそ3年間,我々教職員がみなさんに伝えてきたことなのです。

「ありがとうの花」が咲き乱れることを願っています。

3年生:成長した自分を最も輝かせる日です。そして,大人への階段を1段 上り,新たな目標に向かい決意をする日です。

2年生:これまでお世話になった3年生に感謝の気持ちを態度で表す日です。    そして,佐伯中の未来を託された責任を心に刻む日です。

1年生:入学以来感じてきた3年生のすごさ・偉大さを再確認する日です。      そして,先輩になることを自覚をする日です。