人権週間に寄せて

 早いもので今年も残すところあとひと月となりました。少し前まで汗ばむような日もありましたが、冷たい風が校庭を吹く日も増えてきています。長いと言われる2学期もまとめの時期に入ってきました。

 先月号で紹介した2年生のチャレンジワークですが、受け入れてくださった事業所の方からうれしい言葉をいただきました。
 「一度やり方を教えたことは、次の日には指示をしなくても進んで実施できていた。次に何をしたらよいか考えて取り組む姿勢がよかった。」
 事前の学習を踏まえて、しっかりと構えをつくって臨んだことや、少し先のことや周りの人のことを「想像」することを実践したことで、事業所の方からの信頼を得ることができたのだと思います。

 相手のことをよく知り、その立場になって考えること-これは人権を尊重する態度にもつながります。人間は一人ひとり違い、誰一人として同じ人間はいません。感じ方や考え方、それまでに生きてきた環境やしてきた経験にも差があります。抱えている事情も人それぞれでしょう。その人の置かれている状況等を知り、察したり考えたりして想像することで、相手を理解し尊重することができるのです。
 12月4日から10日は人権週間です。
 学校でも講演会等で生徒たちに考える機会を作っていきます。人を大切にすることはどういうことか、お互いが尊重し合える社会にするために自分なら何ができるのかなど、ご家庭で話題にして一緒に考えてみていただければと思います。