「30年度の終わりに寄せて」

 寒暖の変化が激しい中にも,桜の便りが聞かれるようになり,春の心地よい暖かさを日一日と感じるようになってきました。先日挙行しました第60回卒業証書授与式では卒業生18名が,自分達が精一杯頑張った足跡を振り返り,溢れる思いを歌声に託し,胸を張って卒業していきました。義務教育を終え,新たなスタートを切る卒業生達が若者らしく大きな夢を持ち,こつこつと努力を積み重ね,それぞれの夢の実現を目指してくれることを願っています。

<生徒のみなさんへ>

 激変していく社会を主体的に生きるためには,挑戦し続けるという姿勢が大切です。ある哲学者は,「脱皮しない蛇は滅びる」と言いました。「脱皮」とは,新しい自分になることです。今まで自分を守ってくれた衣を脱ぎ捨てることには,恐怖が伴います。しかし,成長とは,失敗しないことではなく,うまくいかないことがあってもあきらめずに行動していくことです。新年度も他者と協働し,挑戦し続けてほしいと思います。そのためにも,今年1年をふり返り,自分がどれだけ成長できたのか。次に自分は何をしなければいけないのか。自分を見つめ直し気持ちも新たにスタートができる春休みにしてほしいと思います。

<保護者・地域のみなさまへ>

 本日平成30年度の修了式を迎えました。生徒達はこの一年,様々な活動に仲間と力を合わせ,一生懸命に取り組み,その力を伸ばし,発揮してきました。授業を大切に取り組んできたこと,全校が力を合わせて取り組んだ体育会や文化祭,部活動など,仲間の大切さ,協力することの大切さ,困難から逃げずに立ち向かうことの大切さを学び,行事の一つ一つを節目にしながら,一人一人が成長の足跡を残しました。中でも,『地域とつながる活動』は,式辞だけでなく,送辞,答辞,保護者の謝辞にもフレーズがでるほど,佐伯中学校の新しい伝統として認知されたと思います。来年度は,この活動がベースになって,「地域学校協働本部事業」が展開されます。新年度が一層充実した学校となるようさらに努力していきたいと思っております。最後に,この一年間,本校の教育活動に,温かいご理解とご支援をいただきありがとうございました。今後とも,佐伯中学校の教育活動に応援をよろしくお願いします。