「頑張れ!3年生!夢をつかめ!」

 先月号で,「1月行く,2月逃げる,3月去る」と書きましたが,本当にあっという間に2月がやってきました。毎日が慌ただしく過ぎ去っていることを実感しています。今日を含めた登校日数は,3年生20日,1・2年生33日です。新しいステージの始まりはすぐそこです。1日1日を丁寧に過ごしてほしいと思います。

 さて,一昨日は立春。厳しい寒さの中にも,太陽の暖かさを感じたり,草木の芽吹きの気配を感じたりと春の訪れが感じられるようになってきました。1月31日・2月1日と私立高校の入学試験が実施されました。その結果は2日後に出ますが,息つく暇もなく13・14日には,県立特別入試が待ち受けています。3年生にとっては受験の大詰めの時です。もういい訳はできません。前を見つめてください。自分を信じて,持っている力を最大限に発揮すれば,必ず志望校に合格できます。応援しています。

 先日の生徒朝礼で話した朝日新聞掲載の記事(就活をしている学生に対しての講演)の一部(中学生にもあてはまる内容)です。

 ①第一印象は6秒から12秒で決まる。面接室に入って席に座るくらいの時間。この6秒を大切にしてほしい。

 ②おしゃれと身だしなみは違う。おしゃれは自己満足。

 ③企業が考えるほしい学生の条件は,

   1 協調性・チームで動く力のある人

   2 仕事への情熱・やる気のある人

   3 自分の考えや思いを伝える力のある人

   4 相手の気持ちを考えて行動できる人

   5 身だしなみや見た目・雰囲気を考えている人

どうでしょうか。すべて,佐伯中学校が大切している「三やの気迫」や地域とつながる活動の根底にある思い「自己愛・友愛・家族愛・地域愛」を達成すれば,自然と身につくと考えます。3年生は改めて自信をもって挑戦し,1・2年生は行事や学習を大切にして努力してほしいと思います。ご家庭におかれましてもご自分の体験なども踏まえて,お子様とお話をしていただければ幸いです。

「3学期スタート!~挑戦~」

新年あけましておめでとうございます

2019年がスタートしました。  今年は亥年です。十干十二支では,『己亥』。

 己亥は,絶好調な時ほど猪突猛進で進みたくなるものですが,そこをグッと我慢して平常心でいることで落とし穴を回避し,将来にもっと大きな花が咲くと暗示している年です。また,どこで勝負するのか考える年でもあります。「どこ」というのは,「自分のどこ(何)でなのか」と「どこ(場)でなのか」の2つの意味があります。つまり,今年の亥年は,やみくもに挑戦するのではなく,正しい所で,挑戦すると,爆発的な成果を得ることができる年なのです。己を信じ,調子に乗り過ぎず,迷わず継続し続けることで,大きなステップアップをしてほしいと願っています。

 さて,3学期,1月は「行く」2月は「逃げる」3月は「去る」と言われるように,1年間の中で最も短い学期です。しかし,次年度へ向けて大切な学期です。3年生にとっては,義務教育9年間を締めくくる学期であり,人生の大きな岐路にたつ時です。佐伯中で学んできたことを自信に,受検に立ち向かってください。壁は必ず乗り越えることができます。笑顔で卒業式を迎えましょう。1・2年生にとっては,将来の自分について考える学期で,最高学年・中堅学年に進級する年です。勉強・部活動・行事など,いままでの自分をみつめ直してほしいと思います。それが挑戦につながります。

 保護者のみなさまには,お子様と次年度のことについて話す機会を設け,お子様が挑戦するステージをアドバイスしていただきますよう,よろしくお願いします。今年一年が,保護者や地域の方々にとって幸多き年でありますように心からご祈念申し上げます。最後に,新年を迎え教職員一同,気持ちを新たに頑張っていきたいと思っております。本年もどうぞよろしくお願いします。

「 2学期終業 ~成長するために振り返る~ 」

 平成30年2学期も本日で終了します。1年の内で最も長い学期で、秋季備前東地区大会、生徒会選挙、文化祭、チャレンジワーク、人権集会、BBBBによる音楽体験などの行事があり、地域とつながる活動として、ハンドケアマッサージ、高校生と語る会、園小への読み聞かせ、保育実習、キャリア教育出前授業、地域をきれいにし隊、佐伯中だっぴがありました。また、人権学習で、ハンセン病・渋染一揆・結婚差別を考え、それぞれの学年が発達段階に応じた正しい理解と差別解消に対する強い気持ちをもちました。どの活動・授業も、生徒が活き活きと取り組んでいる姿に自己肯定感の高まりが感じられ、確かな成長を見ることができました。2学期を通して、改めて考えたことですが、これからの社会は、いろいろな仕事がAIにかわると言われています。しかし、AIを使うのは人です。人と人とがふれあうことでしか味わうことのできない温かさを忘れてはならないと思います。つながる活動をしている生徒たちには、笑顔がありました。人と人とのつながりは、「自分の思いを自分の言葉で伝える」ことから始まります。「会話」がつながるためのツールで、ツールを支えるアイテムが「言葉」です。家族団らんで過ごすことの多い年末年始、ご家庭におかれましても、「会話」の大切さをお子様に伝えていただければ幸いです。よろしくお願いします。最後に、良い年を迎えられますことを心よりお祈り申し上げます。

「 人権週間に思う ~言葉の持つ力~ 」

 澄みわたる夜空に瞬く星がいっそう美しい季節になりました。この時期になると,私は東の空に輝くオリオン座を見上げ,雪待月の訪れを感じたり,今年を振り返ったり,来年に思いをはせたりします。みなさんも今年の1年間の成果や課題を確かめ,来年の新たなる目標を設定してほしいと思います。

 さて,今年の人権集会ですが,ゲストにシンガーソングライターの岩藤愛未さん(佐伯中出身・和気閑谷高校3年)をお迎えして,彼女の歌を聴き,その歌の歌詞に込められた思いから,「言葉の持つ力」について考えます。当日は,佐伯小学校の5・6年生と合同で開催します。学校や社会(地域)で気持ちよく生活するためには,コミュニケーション力は大切です。上手くコミュニケーションを取るための手段は「言葉」です。人は,『言葉によって,心を整えることができる』。言い換えれば,『言葉の力で不安を消すことができる』と考えます。自分自身を振り返ってみると,私は,中学生のときにソフトテニスを始め,「練習千日,勝負一瞬。練習は嘘をつかない。」という言葉に出会いました。この言葉に支えられ,日々の苦しい練習を頑張ることができ,教員になりソフトテニス部の顧問としても,生徒に伝えてきました。私の心に残る言葉です。

 良い言葉には,力が宿ると思います。みなさんにも支えになる言葉はありますか。まだ,出会ってない人は,人権集会がそのヒントになるかもしれません。当日は,保護者や地域の方も来場可能です。みんなで「言葉の持つ力」について考えましょう。ご家庭でも,言葉について考える機会をもっていただければありがたいです。

 最後に,増田明美さん(スポーツジャーナリスト)のエッセイの一部を紹介します。

 言葉は,ほんとうに強い力を持っていると思います。ただ,いい言葉にも悪い言

葉にも力は宿ります。現役の頃は負けず嫌いでしたし,他人に勝たないといけない,

勝負の世界に生きていましたから,「あなたには負けたくない」ときつい言葉を使っ

ていたこともありました。でも,そういう言葉を使っていると自分も嫌な人間になっ

てしまうんですよね,最近は人のことをどう思っていても,悪い言葉を発しないよう

にしています。発した言葉は言霊(ことだま)として,自分に返ってくると思うんです

 言葉の強さという点では,声にする言葉だけでなく,文字として残る言葉も同じで

す。今は,SNS等で言葉があっという間に拡散しますが,人を傷つける言葉は絶対

にダメ。言葉は人を励ますこともできるけれど,たった一言で人を傷つけることもあ

る。私自身,言葉によって傷つき,言葉によって立ち直ったという両方の経験がある

ので,なるべく人を幸せにしたり,励ましたりする言葉を発したいのです。

(中略)私を支えてくれた言葉は,次の2つです。

「失意泰然得意淡然」

意味: 物事がうまくいかないときは焦らず,落ち着いてチャンスを待ち,うまくい っているときは         おごらず,つつましい態度でいるべきだ。

「知・好・楽」

意味: 知っているだけの人は好きでやっている人にはかなわない。好きでやっている人も楽しん       でやっている人にはかなわない。

このエッセイからも何かを感じてくれたら幸いです。

                                         

「感動200%~文化祭・中学生だっぴに思う~」

 10月6日(土),サエスタにおいて開催した文化祭,目を閉じれば頭の中に,全校合唱曲【Fight】のフレーズ「がんばれ♪がんばれ♪」が響いてきます。生徒一人一人が,誰かを応援しようと気持ちを込めた文化祭のフィナーレを飾るにふさわしい歌声でした。そのため,生徒たちだけでなく,その場にいた人々の心に響くすばらしいものになったと思います。また,生徒たちが,『Fight~届けよう!元気と笑顔を~』のスローガンのもと,自己愛・友愛・家族愛・地域愛という4つの愛を発揮したことも,充実感と達成感を感じさせ,記憶に残るものになったとも思います。朝早くからご来場いただき発表をご参観していただいたご家族の方々や地域の方々のお気持ちが,会場の雰囲気を温かく包み,生徒たちにとって大きな力となったと思っています。ほんとうにありがとうございました。これからも生徒の活動に応援をよろしくお願いします。

 さて,佐伯中学校は「地域とつながる活動」を進めています。このつながる活動は,生徒も地域も自己肯定感が高まる取組だと考えています。先日は,【中学生だっぴ】を開催しました。この会は,中学生・地域の方・高校生・大学生が「学校にいく意味は? 等」のテーマに沿って,自分の思いを自分の言葉で伝える『本気のコミュニケーション』を体験する活動です。参加者全員が,自分の人生にとって大切なものに気づかされたり,気づいたりするすばらしい場になりました。生徒の感想にも,「いろいろな価値観をもった人と思いを共有できて良かった。」「自分を見つめるよい機会になった。」「大人が本音を話す姿から学ぶべきものがあり,今を大切にしようと思った。」等,自己肯定感の高まりを感じさせる感想が多くありました。事実,事前事後のアンケートの『(自分の未来は自分で動けば変えられると思っている)の肯定意見は,事前56%→事後75%』『(自分にはよいところがある)の肯定意見は,事前70%→事後90%』からは会の成功を見ることができました。AIが人間に替わる未来に対して,人と人とが「触れあい」「語り合う」ことを大切にしてほしいと願っています。われわれ教職員は,生徒とともに,地域と学校をつなげる取組を展開していきます。そして,義務教育卒業時に自立している生徒であり,将来,地域を育てる佐伯っ子として,地域で活躍する生徒を育成していこうと思います。これからも,家族の方々,地域の方々のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いします。