人権週間に寄せて

 早いもので今年も残すところあとひと月となりました。少し前まで汗ばむような日もありましたが、冷たい風が校庭を吹く日も増えてきています。長いと言われる2学期もまとめの時期に入ってきました。

 先月号で紹介した2年生のチャレンジワークですが、受け入れてくださった事業所の方からうれしい言葉をいただきました。
 「一度やり方を教えたことは、次の日には指示をしなくても進んで実施できていた。次に何をしたらよいか考えて取り組む姿勢がよかった。」
 事前の学習を踏まえて、しっかりと構えをつくって臨んだことや、少し先のことや周りの人のことを「想像」することを実践したことで、事業所の方からの信頼を得ることができたのだと思います。

 相手のことをよく知り、その立場になって考えること-これは人権を尊重する態度にもつながります。人間は一人ひとり違い、誰一人として同じ人間はいません。感じ方や考え方、それまでに生きてきた環境やしてきた経験にも差があります。抱えている事情も人それぞれでしょう。その人の置かれている状況等を知り、察したり考えたりして想像することで、相手を理解し尊重することができるのです。
 12月4日から10日は人権週間です。
 学校でも講演会等で生徒たちに考える機会を作っていきます。人を大切にすることはどういうことか、お互いが尊重し合える社会にするために自分なら何ができるのかなど、ご家庭で話題にして一緒に考えてみていただければと思います。

   「ソウゾウ」すること

   早朝、佐伯地区では霧が発生し、山々の風景も徐々に秋の深まりを感じる今日この頃です。

 本校では2年生を対象に、事業所のご協力をいただき、職場体験活動である「チャレンジワーク14」を実施しています。この「チャレンジワーク14」は、地域の方々にお世話になることで、学校では学ぶことのできない体験をするものです。社会とのつながりや働くことの意味について考える機会になります。現在、2年生は、11月5日~8日の実習を前に、外部の方を講師にお迎えし事前学習として働くことの意義や基本的なマナーを学んでいます。
 この職場体験にちなんで、先日の朝礼で「ソウゾウ」することについて話しました。今だけ、自分だけを考えるのではなく、少し先や周りの人のことを想像することがよい仕事に繋がること。それは仕事の場面だけではなく、普段の学校生活でも応用できること。
 また、様々なことを「想像」すると新しいことが見えてきて、これまでになかったものを「創造」することができること。これも、新しい文化祭をみんなで創り上げたように、様々な生活の場面で考えていくことができること。

 生徒達は、多くの人や新しい知識と関わり、出会い、日々成長しています。毎日顔を合わせていても、その成長ぶりに驚くことがあります。このような生徒の成長に関わることができる喜びをかみしめながら、我々教職員も「ソウゾウ」することを大切に、生徒の成長に置いていかれないようにがんばります。

 最後に、「チャレンジワーク14」期間中に生徒の働く姿を見かけたら、励ましの声を掛けていただけたらありがたいです。また、先日の参観日に実施した「だっぴ」にも地域の方をはじめ、多くの皆様に支えていただきました。本当にありがとうございました。

 新しい時代の…

 4月に始まった今年度も既に6か月を経過し、後半に入りました。今年度は、校長・教頭はじめ多くのスタッフが異動したため、保護者や地域の皆様には大変ご心配をおかけしていたことと思います。私自身、まだまだ地域のことが分かっているわけではありませんが、佐伯中学校の一員として、忙しくも充実した日々を過ごさせていただいています。

これもひとえに、皆様のご理解、ご協力のたまものだと感じております。ありがとうございます。

 さて、今年度は元号が「平成」から「令和」に変わり、新しい時代の幕開けのように感じています。また、この10月からは消費税法が改正されたことを受け、8%であった消費税が10%になる等、変化の激しい時代でもあります。このように時代がさらに進んだ社会に生きる子どもたちには、学校でどのような力を付けるべきか、そのためにはどのような教育活動を行えばよいか、日々考えさせられています。

 その中の1つの取組として、今年度から文化祭の内容を見直しました。これまでの文化祭は、各学級が趣向を凝らした劇を発表し、ずいぶん見応えのあるものだったと聞いています。しかし、現在佐伯中学校の教育の柱の1つとして「地域とつながる活動」をもっと深めていくことを目的とし、ステージ発表だけでない文化祭の新しい形について教職員・生徒代表と検討してきました。

 新しいことを始めるには、大きなエネルギーを要します。しかし、生徒達はその目的を意識しながら新しいことに挑戦する意欲をもって取り組んでいます。準備の時間は十分ではありませんが、限られた時間の中でできる最良のものを皆様と分かち合いたいという気持ちで準備や練習に励んでいます。

 お忙しいこととは思いますが、ぜひ足をお運びいただき、頑張りへの声援や今後のためのご意見等お寄せいただければありがたいです。お待ちしております。よろしくお願いいたします。

  よいスタートのために

 始まる前には長いと思っていた夏休みが終わり、今日から2学期が始まりました。大きな事故もなく全員で元気に2学期を迎えられたのは、保護者の皆様のご理解とご協力があったからと感謝しております。ありがとうございました。

 生徒の皆さんには、1学期終業式に「充実した夏休みにして、成長した姿を見たい」と話しましたが、夏休みはどんなものになりましたか?充実させるためには「心」を変えること、それがひいては運命も変えることに繋がると、松井秀喜さんの言葉を借りました。充実したものにできた人は、おそらく2学期のスタートもよいものになるはずです。できなかった人は、なぜできなかったかを振り返り、2学期のスタートに改めて自分の「心」を変えるための目標をたて、弱い心に負けないように小さな積み重ねをしていきましょう。

 2学期も様々な活動が予定されています。また、三つの学期の中で最も長い学期でもあります。息切れすることなく、自分の足で歩き、自分の頭で考え、一日一日を自分の力に変えていってもらいたいと思います。

 今日から和気町ではSRK(せいかつ リズム こうじょう)週間です。まずは、早寝・早起きでリズムを整え、朝ご飯を食べて疲れに強い身体作りをしましょう。よいリズムで充実した生活になるよう、保護者の皆様の引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

                           

*保護者や地域の皆様へ*

・佐伯中学校HPでは、生徒の学校生活の様子を随時紹介しています(htt p://saeki-jhs.wake.schoolweb.jp/home)十分ではありませんが、がんばる子どもたちの姿をご覧いただけると幸いです。

・今年度から佐伯中学校区として「地域学校協働本部事業」が始まりました。7月に回覧で各家庭にボランティア募集のチラシを配付させていただいています。まだまだ募集中ですので、ぜひご協力をお願いいたします。

もちろん保護者の皆様も登録できます。よろしくお願いいたします。

・8月24日の環境整備では、たくさんの方にご協力いただき校内が美しくなり、気持ちよく2学期のスタートが切れました。生徒や学校への期待が皆様の協力だと肝に銘じ、生徒とともに職員全員で充実した学校生活にしていきます。

本当にありがとうございました。

 夏本番!充実の夏休みに!!

 4月8日に始まった今年度1学期が、今日をもって終了します。季節も肌寒かった春から汗ばむ夏へと移り、学校全体の雰囲気も、緊張感の漂う始業式・入学式からずいぶんと柔らかくなってきました。
 この1学期には、宿泊行事や体育会、備前東地区総体など、様々な行事や活動がありました。目一杯楽しんだり、よいものにするために力を出し合ったりする姿に「さすが、佐伯中の生徒だ」と誇らしく思えました。決してうまくいくことばかりではありませんでしたが、苦しい時にも投げ出さず頑張ることで多くの生徒が成長できたと思っています。
 始業式に伝えた三つの実践してほしいことは、夏休みの生活でも大切な柱になるものだと思います。
 ① 自分自身を大切にする 
 ② 心をこめたあいさつをする  
 ③ 「いい」と思うことは挑戦する
学校から少し離れた場所で様々な経験を通して、この三つのことを心に留めて、成長できる時間にしてもらいたいと思っています。
 生徒たちが無事に1学期を終了することができたのは、保護者の皆様のご理解とご協力、また地域の方々の支えと応援があったからこそと感謝しております。夏休み中もこれまでと同様に、家庭・地域・学校がしっかりと手を取り合い見守りのネットワークが形成できればと思っております。お力添えのほどよろしくお願い致します。

 明日からの夏休みの生活が充実したものになるよう、生徒の皆さんに言葉を贈ります。


   心が変われば行動が変わる
   行動が変われば習慣が変わる
   習慣が変われば人格が変わる
   人格が変われば運命が変わる