「人は人によって磨かれる」

 中庭の梅のつぼみが膨らみ、少しずつ春の気配が感じられるようになった2月。3年生は進路を見据えながら一日一日を大切に過ごし、1・2年生も次の学年への自覚が芽生えてきています。年度末が近づくこの時期、私は一年を振り返りながら、生徒のみなさんの成長をしみじみとうれしく思っています。

 その一人一人の成長のそばには、いつも誰かの存在がありました。授業で学び合った仲間、行事や活動で力を合わせた仲間、部活で切磋琢磨した仲間。学校の活動に協力してくださる地域の方や外部の方、そして日々支えくださっている保護者の方。教職員も含め、多くの人との関わりの中で、生徒のみなさんは少しずつ自分を磨いてきました。

 今月本校では、町内のコミュニティ・スクールに関わる学校運営協議会委員の皆様との研修会、また佐伯地区民生委員・児童委員の皆様との研修の機会がありました。どちらの会でも、地域の方々が、子どもたちのことを真剣に語り合い、成長を願ってくださっている姿に触れ、これほどまでに子どものことを思い、関わってくださる方が大勢いることを、改めて心強く、またありがたく感じました。

 世界一硬い石といわれるダイヤモンドは、ダイヤモンドで磨き輝かせるそうです。同じように、人もまた人によって磨かれます。家族や友達、先輩・後輩、先生、地域の方、何かの縁で言葉を交わした人…。人生で出会うさまざまな人に、私たちは支えられ、励まされ、生きています。時には思いがすれ違ったりぶつかったりすることもありますが、そうした人との関わりの中で、喜んだり感動したり、悩んだり反発したりしながら、人は自分という存在を少しずつ輝かせていくのだと思います。そういう意味では、自分が苦手だと感じる人や考えや価値観が異なる人の存在も貴重ですね。

 だからこそ、出会いを大切にし、周りの人を大切にする心を育てていきたい。そしてこれからも、学校・家庭・地域がともに手を取り合いながら、子どもたちが人との関わりの中で、心豊かに成長していく佐伯中学校でありたいと願っています。

 「人は人によって磨かれる」この言葉を、これからもみんなで大切にしていきたいと思います。

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